このところ、引っ越しのご相談がとても多いです。
新築で家を建てて引っ越すというより、仕事や何かの事情で中古または賃貸物件に引っ越すというケースです。
一般的に引っ越しの多い季節が春で、3月4月は引っ越し業者さんもてんてこ舞いしている様子。
進学、就職などで一斉に動くわけですね。
その次に多いのが秋の転勤シーズンで9月10月。
そして意外に多いのが夏休みシーズンで、これは家族全部で移動できるからだそうです。
いずれにしても、引っ越しでまず悩むのは転居先の物件。
一人暮らしならまだ荷物も少なくて、住み心地が悪ければすぐに引っ越す事もできます。
でも家族がいると、なかなかそういうわけにはいきません。
慎重に物件探しをしないと、後から後悔しても何年かは住む事になるので、実際大変な問題だと思います。
引っ越しで大切な条件について、詳しく書いてみたいと思います。
物件探しのポイント
それでは引っ越しを考えた場合、どんなことに注意して物件を探したらよいのでしょうか?
物件を探すときのポイントは、次の3点で考えている場合がほとんどです。
1)利便性
2)コスト
3)広さ(間取り)
この3つのバランスが、自分にとってちょうどよい物件を見つける条件になります。
1)利便性がいい
駅から近いとか、ショッピングセンターがあるとか、学校が歩いて何分などの条件です。
とくにお子さんがいる場合、学校に通うことを考えてこの部分を重視される方が多いですね。
2)できれば低コスト
中古物件なら購入費用、賃貸ならお家賃や管理費などの固定費です。
これらには、当然ですが予算があり限度があります。
どんなに気に入った物件でも、購入費用、月々のお家賃が予算をオーバーすればあきらめざる終えないですね。。
ですからコストも重要なポイントです。
3)なるべく広く(間取り)
一人暮らしか家族一緒かにかかわらず、ある程度の広さは欲しいですし、間取りによっては使い勝手や住み心地の良さが違います。
学校に近くて家賃がちょうどよくても、3人家族に1DKでは狭すぎます。
また間取り的には使い勝手が良さそうでも、収納次第で今ある家具が全部入ったら狭くなるなど。。
ですから利便性とコストと広さは、それぞれの観点からベストなバランスで探す事になります。
それだけでも、結構探すのが大変だと思いますが 私からはもう一点、引っ越しには大事なポイントがあると言わざるを得ません。
それが引っ越し先の物件の風水です。
どんなに便利で家賃も安くて広さも気に入った物件でも、風水が悪ければぜんぶ台無し。
せっかく希望に満ちて新しい出発をするために引っ越したのに、引っ越さなければ良かったということがよくあります。
引っ越しの風水二つのポイント
それでは引っ越しで大事な風水のポイントを、2つに分けてお伝えすると
1)地形など広い範囲の風水
2)室内で良くない風水
広い範囲での風水では、立地条件ということもできますので、利便性とも大きくかかわってきます。
便利な場所となれば当然都会であるか、ある程度の都市部ということです。
地形などの広い範囲の風水
都市部では建物を山ととらえ、道路を川と置き換えるのですが
とくに道路は重要で、形や車の量などで影響を考えていきます。
わかりやすい形からお話しすると、カーブを描いた道路ではカーブの外側を無情(むじょう)といい避けますが
内側を有情(うじょう)といい、風水の良い立地と考えます。
スピードを出してカーブを曲がれば、当然車はカーブのそとに飛び出そうとし実際事故も多いです。
つまり風水で考える殺気が、カーブの外にあふれると考え、災難があるとして避けようとします。
カーブが、たとえ緩やかでも意味としては同じです。
ですから気になった物件の面している道路が、カーブの外なのか内なのかで、大きく条件は変わってしまいます。
また真っすぐな道路に面した住居の場合、交差点も重要です。
交差点の近くは、車が減速し止まります。
この状態を、水がゆっくり流れていると考えるのです。
ですから直線道路でも交差点の近くは、比較的よい条件といえるでしょう。
反対に直線でずっと車が止まらない道路に面している場合、激流のそばにいるようなもの。
お金も人も、どんどん流れてしまいます。。
道路だけでなく、電車も同じように考えます。
ただ道路より、電車の線路のほうが、凶となりやすいです。
常に電車が見える線路脇などは、速いスピードで動くものが見える、心理的殺となってしまいます。
また目には見えませんが、細かい振動などがストレスとして長期間、体に影響を与える事も分かっています。
ですから線路からは、ある程度の距離があった方がいいでしょう。
突き当たりの道路の場合も注意が必要です。
道路や路地の突き当たりにある住居は、路冲(ろちゅう)といって殺気が刺さるような場所です。
突発的な災難に巻き込まれるなど、危険な風水の一つなので、これも避けましょう。
袋小路の両側も道路が行き止まることで、気が滞った状態となり運気の停滞した家となります。
このような理由から、行き止まりや袋小路に面した住居も良くない風水なのです。
それからお墓や火葬場が玄関や窓から見える立地も危険です。
陰屋殺(いんやさつ)といって、常に死を連想するため健康に問題が出やすかったり突発的な災難に見舞われるなどの問題が出やすい家となります。
お寺や神社、教会などは反対に清い場所ですがこれも清気屋殺(せいきやさつ)といって、同じような意味が出やすいので避けましょう。
ガソリンスタンドが見える立地も、常に危険を連想するため、避けるべき立地です。
他にもまだまだ細かい条件がありますが、ここまでの条件を避けるだけでもかなり危険を避けられるでしょう。
近隣の建物や外構の風水
次に近隣の建物があるかないか、も重要なポイントです。
家の周りの建物を、風水パワースポットの条件である四神相応で考えるとわかりやすいのでこの図をご覧ください。
家のある場所を龍穴といい、風水でいうところのパワースポットになります。
この龍穴を、絵のように該当物件と考えて周りの住居をそれぞれ、青龍、白虎、玄武、朱雀の条件にあてはめると
正面からみて右側が青龍となり、左側が白虎です。
そして一戸建てならば、玄関の正面が朱雀となり180度反対側が玄武となります。
青龍は男性の運気を表し、白虎は女性の運気を表します。
つまりこの家にすむ男性、女性の運気は両側の建物があれば、比較的よいと考えるのです。
しかしどちらかに、あるいは両方に住居などがなければ、その場所が表す男性、女性の運気がとても弱くなります。
たとえば白虎側に建物がなく道路などになっていれば、女性の運気が弱くなりその家のお母さんが病気がちだったり娘さんの体が弱かったり、女の子が生まれにくかったり。
青龍がない
反対に青龍側が道路などの場合、男性の運気が弱いためご主人の仕事がうまくいかなかったり、病気がちなど。
そして玄武が駐車場などで、何もない場合は子孫繁栄や夫婦和合、家族の健康などに問題が起きやすく、とくに子供が出来にくいことが分かっています。
正面の朱雀側は、反対に広いスペースがあると財運が良く、お金が貯まるので玄関の前すぐに道路より、庭などでスペースがあった方が良いのです。
近隣の風水では、これら両隣、前後の条件を注意して探して欲しいと思います。
道路の風水と、四神相応が整っているだけで、その家の風水が50%ぐらいは合格と考える事ができます。
次に外構や庭も屋外の風水では重要です。
日本庭園のように、大きな樹木、岩、池や灯籠などがあると方位の風水で、問題となる場合があります。
門では、玄関との位置関係が重要です。
門と玄関までのアプローチが真っすぐで、ずれていない場合良くない風水と考えます。
殺気と呼ばれる良くない気は、直線で増幅されますが、生気といわれる人に好ましい気は、うねうねとうねった進み方で増幅されます。
山脈がうねったり波打ったり、太くなったり細くなったりする事で龍(山)の脈(気)が増幅されることと同じです。
ですから玄関前のアプローチは、写真のように直線でないほうが好ましいのです。
またアプローチが短すぎるのもよくありません。
現代では、車中心の生活となっているため、カーポートも門と同じ働きをすると考えます。
なのでカーポートのあるなし、位置などが問題となる場合も有ります。
屋内の風水
室内の風水では、まず玄関の条件をみていきます。
大きな家には大きな玄関、小さな家には小さな玄関がふさわしいです。
何事も分相応であることを、風水では好むのです。
そして玄関は財運を左右します。
とくに財位といわれる、玄関の中心から左右45度に開口部(窓など)がないか?
この財位が窓などであいていると、せっかく玄関から入ってきた財気が、そこから逃げてしまう破財(はざい=お金が流れる)の玄関となってしまいます。
また玄関の正面に階段も、同じく破財となるため、避けたほうが良いでしょう。
玄関の吹き抜けも同じです。
財気は陽の気です。
陽とは動きがあり、また軽いため上に上ろうとします。
なので玄関から入ってすぐに、階段や吹き抜けなど上に向かっていき、一階を財気がめぐることなく散ってしまうのです。
玄関を入って正面の反対側の壁に窓があるのも破財です。
気は真っすぐ進もうとする性質があり、正面の窓から抜けていってしまいます。
また一階の中心がトイレや階段、クローゼットなどになる間取りも危険です。
家の中心(太極といいます)は、その家に住む主人を象徴するため、主人が不在、または病気となりやすい風水となります。
各部屋のドアが向き合うのも避けた方が良い風水です。
これは対立を表す対冲(たいちゅう)といい、家族同士の衝突、不仲を象徴します。
また長すぎる廊下も、木箭(もくせん)とって毒のやりのように、殺(悪い風水)となりますので避けたいです。
屋内の間取りでは、最低限これらの条件をクリアした物件で選ぶと良いでしょう。
方位の風水
あとは、方位の風水で道路の雨水の流れと、住宅の向きとの相性や
築年と住居の向きによる、方位の吉凶などを詳しく分析した上で、最終的な結論を出すべきですが、方位の風水はプロでないと正しい分析や判断が難しいと思います。
1)利便性
2)コスト
3)広さ(間取り)
まずこの条件から候補をあげて、これまでお伝えしました
1)地形など広い範囲の風水
2)室内で良くない風水
これを避けて絞りこめば、かなり良い条件の引っ越し先が選べると思いますのでよくご検討ください。
さらに方位の風水も良い家に引っ越したいとお考えでしたら、信頼できる風水師にご相談されるとよいでしょう。
既存住宅への引っ越しの風水鑑定についてはこちらをご覧ください。