庭や外構で、ご自宅をパワースポットのようにできます

伝統風水のさまざまな技法を用いて風水改善を行うことで、ご自宅をパワースポットのように改善することが可能です。

パワースポットと聞くと、なにか怪しい?力があるとか、神社仏閣のイメージが一般的なのかもしれません。

でも、伝統風水ではパワースポットを分かりやすく定義できます。

そして風水が教えてくれるパワースポットで過ごすとどうなるか?

・その場所には、生きる力があふれていて元気になり、健康にすごす事ができる

・知らず知らずのうちに、ビジネスがうまくいくようになる

・人間関係が円滑になって心が安らかになる

・愛情が深くなり、親子、夫婦、カップルが仲よくなる

などが、風水で定義できるパワースポットの効果です。(もちろん個別に違いはあり)

そして伝統風水の技法を上手に使うと、ご自宅をこのようなパワースポットのように変える事も可能なのです。
(改築、リフォームより、これから建てる方が風水技法を十分に生かしやすいです)

それには、間取りも もちろん重要なのですが同じように重要なのが、庭や外構などの屋外の風水です。

日本は島国で土地が狭いため、住宅事情として狭い土地に家を建てることが多いので、なかなか庭や外構の風水が重要であることが知られていないようです。

なので、庭や外構の風水がどんな意味をもち、何に影響があるかを先にお伝えします。

 ・大切なのは立地と外構

住居の風水で最も大切なのは、立地つまりどんな土地に建てるか?

土地の周りの環境が大切なのです。

山や川の形や大きさなど、これら周りの環境によって風水パワースポットは、きちんと定義づけできます。

ですから住居をパワースポットにするということは、実際の風水パワースポットの条件に近い状態を作る、ということになります。

風水パワースポットの代表的な地形(巒頭)である「四神相応」で考えると、わかりやすいでしょう。

・背後を守る玄武(げんぶ)となる山があり、左右を青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)の砂(さ)となる山で守られている。

・朱雀(すざく)となる宅の前方には、気がとどまる明堂(めいどう)という広さがある平らな土地に、緩やかな水の流れがその前方を通り過ぎる。

・その先にはさらに前方からの風を防ぐ案山(あんざん)や朝山(ちょうざん=案山より遠い)がある。

これが、わかりやすい四神相応の解説です。

そしてこの条件を、土地としての条件と置き換えて考えると

・正面の道路が朱雀(すざく)側の水の流れと同じ意味を持ち

・道路の向こう側にある建物が案山となり、土地を挟んで道路の反対側にある(宅の後方に)建物が玄武(げんぶ)となりある程度の高さがある

・土地の両側の建物が青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)の砂(さ=風を防ぐ構造物)となり守ってくれる

これらが、立地として良い土地を選ぶための最低条件となります。

もし、これらの近隣の建物などの条件が悪い場合(どこかに建物がないなど)、外構でおぎなう必要が出てきます。

例えば、青龍側(土地を道路から見て右側)に建物がなければ、塀や垣根、植栽などで青龍側からの風を防ぐ対策をしなければいけません。

気は風によってちってしまう(散):これは風水の古典「葬書(そうしょ)」という書物に残された風水の基本です。

「大地の気」は、周りから吹きつける風によって散ってしまいます。

四神相応の本質は、その「土地の気」が具体的に人に与える影響を教えていて

青龍が象徴しているのは、その土地や家に住むご家族のなかで、男性の運気です。

青龍側から風が吹きつけて気が散ってしまうということは、男性の運気がじゃまされたり、健康を害する可能性がでてくるのです。

白虎は女性の運気や健康状態、蓄財運などを象徴しています。

玄武は健康や子孫繁栄

朱雀は経済と未来の希望を象徴しているのです。

それらを守るのが、周りの環境であり外構の作り方となります。

 ・こだわりたい雨の水

四神に象徴される運気で、健康の次に重要なのが収入などの財運、つまりお金の運です。

お金の運は、建物の正面である朱雀側の状態に左右されます。

特に道路の形や見えている長さなどによって、大きく左右されます。

先ほどの、四神相応のパワースポットの条件であげた「正面(朱雀)の条件」を思い出してください。

それは、ゆるかやな水の流れでした。

道路には、車が行き交い人が往来します。

行き交う人の体を構成している物質の成分は、70%ほどが水です。

ということは人や車が行き交うのは、水が流れていることと ほぼ同じだということです。

また雨が降れば、かならず道路を水が流れて行きます。

ですから伝統風水では、道路は川と同じように水として考えられています。

この道路の形や長さによって、収入が大きく変化してしまうのです。

だからこそ、水(正面の道路との関係)にこだわりたい

また雨が降った時、雨水が土地の中をどう流れてどこから土地の外へ出て行くのか?

これもとても大事なことです。

特に水口(すいこう)といって、水の出口が方位の風水ではとても重要です。

最近の住居の傾向として、玄関の前は駐車スペースになっており雨の水はそのまま土地に浸透(しみこませる)させるか、前面の道路全体になんとなく流れ出るように作られていることが多いです。

そういう作りは、悪い結果にはなりにくい反面、良い結果(良い収入)にも絶対ならないので、できればここ(水の流れと水口)にこだわりを持って外構を考えて欲しいところです。

つまり、土地の中の水が どちらからどちらへ流れ、最後に土地から出る場所はどこなのか?

その水の出口を水口(すいこう)といいます。

この水口をしっかりと作り込むことで、健康も子孫繁栄、ビジネスの成功なども兼ね備えた、パワースポットのような住居に住むことが可能となります。

 ・最近、門がある家が少ない

先ほど最近の住宅の傾向をお話ししましたが、前面に駐車スペースを持ってくることで、門がない住居も増えています。

昔の農家には、大きな門があったものです。

小さな家でも、門を無理やり付けていた時期もありましたが、最近は門柱のような表札や郵便受けしかないものも多いです。

実は、門もとても重要な風水の意味があります。

四神相応では、朱雀になりますが道路(水)の前で外敵や風を防ぎ、なおかつ道路から土地に入る人の意識を、しっかり切り変える役目をしています。

そして門から道路が見える長さや角度も、門の作り方で大きく変えられます。

特に水法(すいほう)という風水の技法では、門から見える道路の角度で様々な改善効果を出すことができます

例えば、ある角度で吉となった場合「慈悲・優しさ・夫婦の和合・親孝行な子女・富貴な幸福・長寿」という意味が出てきます。

反対に、この角度が悪い場合の例は、疲労による内臓障害、血痰、肺病など。

古典には、さらに来水が冲(真っすぐ刺さるように向かってくる)となって来るならば、発狂した人が出ると書かれています。

このように、門を正しく設置できれば健康になり豊かな生活を送れますが、反対に門もなく道路との角度が悪い場合には、極貧(とてもまずしい)、病気などの意味が出やすいのです。

家族の健康、財運アップを期待されるなら、風水にのっとった門を作ることをお勧めします。

 ・ガレージ、カーポートはどうする?

現代は車社会です。

一家に一台どころか、地方では一人一台の時代となりました。

当然ガレージやカーポートも必要となっていますが、ガレージなどは風水にとってどうかというと

1)作りによっては青龍や白虎の守りとしての役割を果たす場合もある。

2)門がなくても、門のような意味を持つ場合も多い。

3)駐車の向きによっては、危険なガレージとなる。

このような意味を持ちます。

まず 1)ですが、屋根だけのカーポートではダメですが、しっかりと壁などで囲われた車庫の場合、住居の側面に建てれば、隣の住居がない場合の対策となります。

つまり、青龍側、白虎側の風を防ぐ護砂(ごさ)の役割をさせることが可能なのです。

2)特に大都市以外では、車で家から出かける方がほとんどで、ガレージ、カーポートが門の働きをしている事が多いのです。

その場合、カーポートの向きと、道路の角度とを水法で分析し正しく設置できれば、門はなくても風水の良い結果をもたらす事が可能です。

3)毎日車を駐車することになり、どのように停めるかは大切な問題です。

よくあるのは、住居に向けて道路から入ってきて停めているパターンです。

これは車で家に帰るたびに、住居にまっすぐ突き刺さる殺気(冲)を放っている事になり危険です。

できれば、住居から離れた駐車場をかりるのが一番いいのですが、もし土地の中に停めるしかないなら、住居に向けないで横を向けて停める

あるいは斜めに停められると良いです。

やはり地方では車で行動する事が多く、一人が車一台を使う事がほとんどです。

なので、限られたスペースで数台停めたいという希望が多くなかなか難しい問題ですが、この事も頭に入れておいて欲しいところです。

 ・フェンスや塀はどうするか

隣との境はどうするのが良いでしょうか?

コストを考えると何もないか、あるいはフェンス程度の構造になってしまいます。

しかし、フェンスでは風をほとんど通します。

なので、風水としての改善の役割はしません。

高さのあるフェンスであれば、盗難などの予防にはなりますが、それ以上の効果は期待できないでしょう。

ご自宅をパワースポットのようにしたいと考えた場合、四神相応の条件は絶対はずせません。

つまり、住居の前後左右の風を防ぐ構造なのですが、そのどこかに守る建物がない場合(正面以外です)塀や生垣を設置する事で、風から守る護砂(ごさ)の代わりとなります。

ですから、周りに建物がない場合など、特に塀や生垣を設置される事をお勧めします。

また、方位の風水では住居の向きによって、必要な外構の高さに違いが出てきます。

こちらの方位は高い構造があったほうが良いとか、こちらは低いほうが良いなどが家の向きによって変わってしまうというです。

 ・庭木は高さがポイント

そして、庭の樹木も同じく高いほうがいい方位と、低いほうが良い方位があるので注意してください。

庭木の種類を聞かれる事も多いですが、種類は造園屋さんが勧めてくれるものであれば、ほとんど問題ありません。

葉っぱが尖っていると、殺がくるということをいう方もいるようですが、ほとんど迷信のようなものですので、それは気にしなくても良いです。

それより、住居からの距離と高さを気にしてください。

庭が広ければ多少高さがあるものでも、方位さえ問題なければ大丈夫ですが、狭い場合問題となります。

と言うのも、植物が高くなればそれに比例して根を深く、また広くはるからです。

高さと同じ程度の深さや広さの根がなければ、台風などが来た時倒れてしまいますので、自然にそのように根が張るのです。

ひどい場合には住居の基礎に根が食い込んだり、下に入り込んで基礎を持ち上げてしまう事もあります。

なので、家からの距離と高さには、充分注意してください。

また、蔓性の植物は繁殖しすぎて樹叢殺(じゅそうざつ)という悪い風水(気が停滞する)になるのでやめてください。

 ・広い庭なら池で財運アップ

池がある庭も少なくというか、最近ほとんどと見なくなりました。

日本の住宅事情を考えると(敷地が狭い)仕方がないのですが、風水で外構や庭を考える場合 庭木より池や水の流し方の方が重要で効果的です。

中国映画の歴史物などで庭園がでてくると、池や水が配してあるのを見た事があると思います。

私の地元、岐阜市にも日中友好庭園という公園が岐阜城のある岐阜公園の隣にあります。

なかなか雰囲気もよく時々出かけるのですが、やはり池がメインで庭園がつくられています。

池の作り方によっては庫池位(こいけい)といって、お金が貯まる池を作る事も可能です。

また、池の水の出口は最も住居に近い水口となるため、即効性のある風水処方となります。

つまり、水法の良い結果を出しやすいというのです。

 ・和風の庭なら石組みや灯篭は?

池以外でも和風の庭で、灯篭や石組みなども風水で考えたいものです。

日本の歴史的な建造物では、池や築山、自然の地形を生かして素晴らしい日本庭園が作られています。

そこに灯篭や巨石を使ったものも少なくありません。

古くからある日本庭園で、風水で作られたものも存在しています。

平安時代の、寝殿造りの書物で作庭記(さくていき)という古書があり、中国から伝わった庭作りの方法をまとめたものです。

ここに風水の三合派の技法が記載されています。

現代でも、日本庭園の教科書としてもちいられているほどの日本最古の造園書ですが、残念なことに正しい風水技法が書かれていないのです。

おそらく多くの中国の古書がそうであるように、暗号や比喩、わざと間違えた記述をそのまま日本語に訳して用いたのではないかと想像します。

なので、その通りに作ると風水のよくない庭になる場合もあります。

例えば、奥州藤原氏の建立した毛越寺の庭園にも、これらの技法が用いられていますが水口(すいこう)という水の出口を、その技法で考えるとあきらかに間違っているのです。

じつは毛越寺は、何度も火災にあって消失しています。

もちろんそれらの火災の原因が、全て風水だというわけではありません。

しかし、その原因の一つであることは間違いないでしょう。

このように、伝統風水を用いて日本庭園を作ることの難しさもありますが、特に石を使った構造物はなるべく正面側に設置しない方が無難です。

家の向きによっては石劫(せきごう)などと呼ばれ、殺(さつ=悪い風水)とされるからです。

飛び石など、低い石は問題ないのですが、ある程度の高さを超えるものには注意が必要です。

砂(さ=風を防ぐ構造)としての意味もあるので一般的な住居の場合は、できれば石の構造物はさけた方がいいかもしれません。

まとめ

・大切なのは立地と外構

庭や外構でパワースポットを作る事が可能です。

ポイントは風をいかに防ぐかということです。

・こだわりたい雨の水

道路の見える角度と、見える範囲の長さによって、財運が変わります。

角度と長さを上手に外構で調整する事が必要です。

・最近、門がある家が少ない

門がなければ、玄関が外界との境となり、位置によっては問題となる場合もあります。

門をうまく作れば、玄関と関係なく比較的簡単に財運アップの風水を作り出す事が可能です。

・ガレージ、カーポートはどうする?

やみくもに作るのは問題ですが、門と同じ働きをするので、しっかり計算して作りましょう。

車の向きには注意してください。

・フェンスや塀はどうするか

パワースポットの条件である四神相応は、塀や生け垣で作る事も可能です。

・庭木は高さがポイント

樹木の種類より、高さがポイントです。

高い方が良い方位や、低い方が良い方位があるため、植栽も慎重に。

特に住宅の正面は、凶となりやすいため、避けた方が無難です。

・広い庭なら池で財運アップ

庫池位というお金が貯まる池の方位もあるため、広い家は水を上手に使うと良い風水が作り出せます。

来水、去水という水が向かってくる方位、流れ去っていく方位を、住居の向きとあわせなければなりません。

・和風の庭なら石組みや灯篭は?

正面の大きな石は、殺(悪い風水)となる場合もあります。

石を使う場合は、方位の風水でしっかりと分析する必要があります。

このように、外構や庭でパワースポットのような住宅を造る事は可能です。

敷地の広さによっては、大幅に運気を改善する風水とする事もできます。

しかし形や勢いの風水をととのえ、方位の風水によって慎重に分析し作り込む必要があります。

外構や庭の風水を真剣にお考えであれば、外構屋さんにお任せにしないで信頼できる風水師に一度ご相談ください。

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秀山のプロフィール

秀山

プロの風水師として23年間風水鑑定を行う。

この間の風水鑑定件数1471件。
四柱推命などでは4151件を鑑定.

これまで日本全国47都道府県で出張鑑定し、一年間で売り上げが3倍、従業員数が7倍となるなどの結果を出している。

また風水講座も主催し、これまで217人の生徒が受講。

現在も各種占術の集中講座を行なっている。

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