風水鑑定実例(実際の住居の風水鑑定と改善の例です)

依頼主より掲載の許可を頂いていますので、住居の風水鑑定の実際をごらんください。

依頼主は、30代男性でこの家にご両親と3人で暮らしています。

ご自宅を事務所として仕事を行っていて、鑑定を依頼された動機は風水の改善を通して、家族の健康とビジネスをさらに発展させたい、という事でした。

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こちらのお宅を、実際にどのように鑑定して改善していったか、具体的にお伝えしていきます。

立地条件について

まずは広範囲の立地、地形を地図や衛星からの画像などでチェックします。

近隣の地形の風水(巒頭=らんとう)からみていきますと、大きな視点で見て10Km圏内には、ほとんど山地はなく全体的に平地部と考えられます。

そして、長良川が大きくカーブする内側にある土地で、このような湾曲する川を有情(うじょう)の水といい、広範囲では良い風水の立地条件と考えられます。

次に、近隣の建物との関係を考えるとき、四神相応(ししんそうおう)という、地形の風水の理想的条件から考えていきます。

陽宅の四神

これを建物に置き換えると

都市の四神相応

こんなふうに、前後、左右の建物があるのかないのか、大きさの大小、土地そのものや建物や屋根などの形について考えていきます。

また、目に見える悪い形の風水(形殺けいさつといいます)も、さけなければいけません。

そして、近隣の道路や鉄道、水路などの影響もみていきます。

四神相応の地形的条件を、平地で住宅に当てはめて考えるとき穴(けつ)という気の集中する場所を、自宅の場所と仮定して考えていきます。

地理風水では、穴(けつ)の左右を守る山(青龍、白虎の砂=さ)があり、後ろも山(玄武=げんぶ)が守るのを良しとします。

また正面は開けていて、水(または道路)があり、その先には徐々に続く美しい山々の景色(案朝山=あんちょうざん)として存在し、前から吹く風や外敵から守る状態が良いのです。

この立地条件から考えてみますと、ご自宅後部の玄武はしっかりとした建物と、アンテナなど高さのある構造物があり、比較的に健康・和合(家族関係)の良い家だといえます。

正面向かって右側の青龍砂には、門かぶりの松がありますが、こちらには側溝があり道路に面していますので、青龍側はかなり弱い状態です。

青龍は男性の運、特に事業運を象徴し、また長房といって長男の運気を表しますので、こちら側には本来建物などの大きな構造物(砂:風をふさぐ構造物)が必要です。

また、ご自宅に向かって左の白虎側に建物はありませんが電柱があり、青龍より高いのでこの家に住む女性が強くなりやすく、経済的変動が激しくなりやすいことを象徴しています。

明堂(めいどう)としては、前方のスペースはかなり狭いです。

明堂が狭いのは、経済的な面で不利な条件となってしまいます。

正面に交通量のない私道があり、この道路が人や車が行き交う状態を川としてとらえる地理風水的意味があります。

●次に、その正面の道路の川としての流れを、水法(すいほう)という、方位の風水で分析していきます。

具体的には、数多い水法のなかでも三合派の些子水法(さいしすいほう)という技法で考えてみます。

鑑定方法は、方位磁石(羅盤らばん)で家の向きと、雨水が玄関前を過ぎ去っていく方位を計測します。

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建物の坐(正面の反対)が、二十四方位では午(うま)となり、建物に向かってくる雨水(来水)が卯(うさぎ)で、流れ去る雨水(去水きょすい)が辛(かのと)になります。

その結果を、一定の原則で数字に変換し計算すると、来水が吉となり、その意味は忠孝・神童が出る・ビジネスの成功・福多い・秀才・出世などです。

また去水も、吉となり禄、その意味は慎ましく財を守る・職業の安定・精神的な安定感・節約・倹約・貯金などです。

つまり、この水法では来水、去水ともに吉という、とても良い風水なのです。収入もよくて支出も少なく健康で仕事も順調となるはずです。

でも実際におうかがいしたところ、それほどビジネスが良いともいえないということでしたので、そのままの結果にならない何かの原因があるようです。

詳しくお話しをうかがうと、雨水の影響を室内の環境で変化させる方法が、悪く働いてしまっていると考えられます。

色々と観察してみると、お仏壇の向きが建物の向きと違う方位を向いていることがわかりました。

仏壇や神棚などの位置で、住む人の潜在意識に波紋を投げかけ、建物の向きを意識変化させる風水の改善法を内陽造作(ないようぞうさ)といいますが、今回鑑定してみるとこれが働いているとしか考えられません。

ご家族の皆様が信心深く、毎日良くお仏壇に手を合わせていらっしゃるということですので、知らず知らず働いてしまったのでしょう。

そこで仏壇の坐山(向きの反対)の方位を測ってみますと酉(とり)となり、これをもとに計算をすると

来水が吉となり、その意味は聡明・孝行・友情・田や土地に携わる・金銭が豊かになる・試験に合格などで良いのです。

ところが、去水は凶で、出てくる意味は訴訟の巻き添え・一家離散・破産・孤児となり、とても悪いのです。

この場合、来水が吉で去水が凶となり、吉凶半々になるため来水と去水のどちらも、本来の半分ぐらいの影響と考えられます。

どちらかといえば、支出がなかなか減らない傾向にあるでしょう。

また疾病としては胃腸・舌や唇の怪我・皮膚病・胸部の病・飲食不振等が出やすいようです。

その他、水路があるため水の流れと、水の交点による影響を四大局水法や玄空大卦法などで分析します。

丙午山右水倒左。水出乾亥方去。犯天殺人大貴泉水。必喪成オ之子孫。立此敗絶打官詞或費産業。並犯軟 風癖痔疾吐血等症。先傷二房長房後傷別房。無一不敗絶者也此局論水口断今天科学襲可救。但犯病常費不休。

古典のままですが、とにかく良くない結果ですので、敷地から雨水が出て行く場所を変更する必要があります。

そこで、雨水マスを付けて出水口を変更します。

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また、玄空大卦法では

玄空大卦

龍、向が旺神(現在の吉)ではないですが、通卦法(玄空五行の生剋)では建物の向きに、旺気が集中していることがわかります。

向の卦「孚」の象意:「風沢中孚」口と口が上からと下からと向かい合っている姿を表しています。

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どんな困難にあっても壊れない固い絆で結ばれた相思相愛の姿です。

夫婦はとても仲がよく末永く幸せに暮らすでしょう。

ビジネスでは、誠意をもって行なえば、相手にも天にも伝わり、万事順調に進みます。

ですから、この家でビジネスをおこなう事はとても良い事だといえます。

屋外の風水改善方法

立地(土地の場所)に関しては、既存の住居であり変えることはできないため、近隣の地形、建物などの影響を改善していきます。

地形的な風水の改善方法としては、青龍側に大きめの樹木を植える、あるいは側溝側の塀を出来れば生け垣に変更することで、四神相応の条件をおぎないます。

青龍側はお父さん、ご本人にとって(長男の運気)大事ですので、こちらの改善が具体的に効果を発揮します。

次に雨水の影響は、とくに経済面での問題にとても影響が大きいので、雨水の方位の改善を考えます。

これまで述べたとおり、本来はどちらも吉でしたので建物内での改善(内陽造作法)として、神棚などの方位を変えることで改善するべきです。

具体的な方法としては、仏壇、神棚の坐を、本来の建物の坐と同じ方位にすることです。

仏壇の位置を移動することが、一番早いのですが仏間に安置されているため実際には不可能です。

そこで、神棚が今までありませんでしたので、新たに神棚を南から北向きに設置していただきました。

まず、玄関に入って正面にある階段は、建物内の風水では凶(形殺けいさつ)となり、破財(はざいお金がなくなる)を意味しています。

同じように、外から入って左側は四神相応から言えば白虎となり、やはり財を守る方位ですがこちらに動きがあるものや鏡は、同じく破財を表します。

そのほかには、室内の風水で目立った問題点はありませんでした。

対策として、階段の破財を風水改善するには、目かくしで暖簾(のれん)をつるすのが良いです。

白虎の位置にある鏡は、はずすか見えないよう隠した方が良いですね。

間取りについて

間取りは、方位分割した平面図と、玄空飛星派の飛星チャート、本命卦という個人の吉凶方位から、気のエネルギーのバランスや部屋の使い方を見ます。

築年数が1996年12月ごろということですので、風水の暦(三元九運)では7運に建てられた建物です。

飛星チャートは、このようになります。

一つのマスに3つの数字が入ります。

大事なのは、マスの中の上部の数字で左側が健康運を表し、右側が財運を表します。

現在、2023年までは8運という時期にあり、数字としてのエネルギーが旺盛なのが、8,9です。

つまり、8,9が巡る方位が良いということになります。

次に、命卦といって、個人の風水で五行の気(エネルギー)は、お父さんが2(土)、お母さんが4(木)、ご本人が2(土)です。

この数字と、各部屋のナンバーの相性を見ていきます。

特に、山星に命卦が剋されるのは良くありません。

また命卦と同じナンバーで衰退の星(2,4)も避けます。

お父さんがいつも使っている、趣味の無線部屋に、星2が回っています。

2は病気を表し、こちらの方位には側溝があり、凶意が刺激されてしまいます。

よく頭痛があったり、体調が優れないのはこれが一部原因とも考えられます。

継続してこの場所を使うのであれば、金属(六帝古銭など)を使って風水改善する必要があります。

リビングには良い星が回っていますが、東の水星5は災難を表しますので、金属(銅風鈴など)を使い風水改善する必要があります。

玄関には、過ぎ去った運の7がダブルで回っているので、動かない水などで改善をするべきです。

二階については、主寝室の気のバランスはとても良いです。

悪い星が巡る方位は、使わない場所となっていて良い感じですが、ご本人の部屋で、1と4のコンビは桃花(文昌)です。

ただし、一部星5がありますので金属、伝統的には銅風鈴を用いると良いです。

北東、東も星9が巡って良い部屋です。

星5を改善すれば、命卦2の五行(土)を9の五行火がサポートしてくれるので、こちらを使うのも良いでしょう。

北西の納戸を、仕事場に使用されているということで、山星3は木となりご本人の命卦2の土を剋しますので、五行の火で改善します。

方法は絨毯など敷物で、赤い物を使うことが風水改善となり良いです。

住居の風水分析と改善のまとめ

このように、分析においても広い範囲から細かい範囲へと落とし込んでいきます。

理由は、広い範囲での地形の影響がより強く、その家に住む住人の人生の結論となるからです。

そして、周りの環境、道路からの影響、エクステリア(外構)、玄関、建物内の形やバランス、間取り(部屋の使い方)、最後にインテリアという順番になります。

近ければ近いほど、現在の状態や問題点ということです。

改善方法も同じように広範囲の風水の改善から近くの環境の改善の順番で行っていきます。

もちろん、広範囲の地形的条件はカバーできない場合がありますが、方位の風水の改善を行う事は可能です。

近隣の改善では目隠しなど、比較的簡単な方法からエクステリア、庭などの比較的大掛かりな改善や、リフォームなどでの改善まで提案します。

このような流れで、既存住宅では風水鑑定を行いより効果的な改善方法をお伝えしています。

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秀山のプロフィール

秀山

プロの風水師として23年間風水鑑定を行う。

この間の風水鑑定件数1471件。
四柱推命などでは4151件を鑑定.

これまで日本全国47都道府県で出張鑑定し、一年間で売り上げが3倍、従業員数が7倍となるなどの結果を出している。

また風水講座も主催し、これまで217人の生徒が受講。

現在も各種占術の集中講座を行なっている。

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