擇日(たくじつ)風水とは、わかりやすくいうと吉日選びのことです。
地鎮祭、建築始めから始まり、結婚、お店の開店、開業、新しい家への引越し、葬儀、など重要な人生の重要な節目(行事)に、最良の日時を選ぶのが中華圏伝統の考え方です。
日本の吉日選びの常識では、結婚式に良い日をえらぶ時、大安か友引をえらぶ方がほとんどでしょう。
しかし大安、友引などの六曜(ろくよう)では、確率は6分の1、これではいかにも確率が良すぎるというものです。
ここ最近、我が国もアメリカなどの西洋なみに離婚率が上がっているのは、六曜で日を選んでいることが一つの原因となっているかもしれません。
中華圏での吉日選びは、技法の種類がとても多くて簡単に分けても16種類ほどあります。
その中で、最もつかわれている叢神法(そうしんほう)では、結婚に良い日を選ぶのに、吉となる象徴(神殺:しんさつと言います)と、凶となる象徴とのパワーバランスで考えていきます。
吉であれば良い、という単純な選び方ではありません。
さらに太陽の運行や、月の運行による影響、そして結婚するお二人の生まれた年などで、個人差もあわせて考えます。
徹底して厳密にえらぶ場合、両家のご両親の生年月日もかならず分析しますし、その他の家族の生年月日まで一緒に分析することがあります。
単純に神殺が記された書物の出発から考えると、約1400年前から擇日法は存在していますので、1000年以上の長い年月この技術が使われてきました。
その間、ある目的のために日を選んで、その結果がどうなるかという結果を検証し続けています。
何を行うために擇日を行ったかを、日時と経過などの結果について、かなり細かい事例が書籍に残されているのです。
そして長い検証の結果、正しいと信じられる神殺だけが、現在に残されてきました。
ですから中国伝統の擇日法はとても正確で、信頼できる吉日選びだということなのです。
中国、台湾、香港などでは、叢神法(そうしんほう)と暦を一つにした、通書(つうしょ)という書物(日本の九星暦のような)が、毎年出版されますが、毎年ベストセラーという売れ行きです。
それぐらい、中華圏では擇日の知識を当たり前のように、日常で多くの人が活用しているのです。
太陽や月の運行、中国の暦(こよみ)などを細かく分析することで、凶となる日をさけ、吉となるタイミングを見つけて行動すること。
つまり、ピンポイントであり正確かつ積極的な運の活用方法が、中国伝統の擇日(たくじつ)法です。
擇日(吉日選び)で、良い日を選ぶと結果がうまくいく項目は
1)結婚に良い日取りを選ぶことができます
・結納、結婚式、新婚旅行、新居の引っ越しなど
2)建築に良い日取りを選ぶことができます
地鎮祭、建築始め、棟上げ、外構工事、引っ越し、入居日など
3)ビジネスに良い日取りを選ぶことができます
営業活動、新規開店、事務所オープン、開業、契約など
4)葬儀に良い日取りを選ぶことができます
お通夜、葬式、お墓の工事始め、埋葬日など
5)日常生活に良い日取りを選ぶことができます
新車の納車、医者にかかる、手術、エステに行く、海外旅行の出発、ペットの飼い始めなど、髪を切る、チーズを作る、木を切る、船に乗る、海水浴にいく
まだまだたくさんの項目があります。
もしあなたが、積極的に運を活用して幸せになりたいとお考えであれば、重要な事を行う日を擇日選ぶという習慣をもってください。