水法とは、風水鑑定の代表的な技法で、水の流れの善し悪しなどを判断するものです。
住居、お墓からみて近隣を流れる雨水、川、道路の影響を方位で分析する技法です。
また、海や湖、池などの水の位置の善し悪しなども判断します。
風水という言葉の中に「水」という文字が入っているぐらいですから、最も重要な技法の一つとなりますが、その種類もとても豊富です。
四大局水法、乾坤国寶水法、輔星卦水法、玄空大卦水法、些子水法などさまざまな水法が存在します。
また、すべてを使用するのではなく、それぞれの技法を立地や目的に応じて使い分けます。
地理風水で述べてきたとおり、水は財に関わる要素ですので特に収入やビジネスに影響があります。
住居(陽宅)のための水法では
①玄関、大門からみた道路との関係から割り出す方法
来水(玄関、門に向かってくる水)、去水(玄関、門から去っていく水)を観察し測定します。
②建物の中心(太極)からみた道路との関係を割り出す方法
①と同じく川や道路の来水、去水と建物の向きとの相性を分析します。
③宅内で太極(ちゅうしん)からみた、蛇口、排水口の方位と座向の関係から割り出す方法
おもに排水を去水と判断し、殺(さつ)といわれる凶となる水を判断します。
おおまかに、これらの方法を使って分析していきます。
凶水(来水でも去水でも)となった場合、見える角度を変える方法や外構で改善する方法などを施します。
④太極からみた水の方位(海、湖、池、川などの中心など)
広い範囲では、都市と水の相性、住居やお墓と水の相性を判断し土地を選んだり、陰陽宅(住居やお墓)の向きを考慮します。
逆にいうならば、これらの水法を的確に風水鑑定に用いていない場合、正確な判断とならないといえるでしょう。