理気とは方位を主眼とする風水の総称ですが、方位を扱うということは方位磁石である羅経、羅盤を使用する技法となります。
羅盤は、それこそ著名な風水師ごとに種類が違うぐらいたくさんの種類が存在します。
その中でも大きく分けると三合派といわれる巒頭を主体とした風水の流派と、三元派といわれる理気を主体とした流派の羅盤が二大勢力といえるでしょう。
上にある三合盤は天地人の三層が大きな特徴で、それぞれの層を違った対象を鑑定するために使用します。
龍法、水法、砂法などにそれぞれ使用しますが、陽宅でも使用できる技法であり周りの環境からの影響をみるのに優れています。
三元盤は地盤二十四山(24方位)のみを使用し、その他に易卦を使用したさまざまな縁起感が描かれています。
八卦(はっけ)・六十四卦(ろくじゅうよんけ)とよばれる直線と破線の記号で表されています。
特に時間の流れによる影響を詳しく見ていきます。
最近は玄空派と呼ばれる流派の技法が爆発的に広がっていて、玄空派が用いる山星、水星の挨星(あいせい)が描かれている盤も出てきました。
いずれにしましても羅盤をいかに正確に扱うかが問われてきます。
それぞれの技法に応じての方位測定の約束事があり、どこではかるべきかを間違えれば全く違う結果となり吉だと判断したものが凶だったということにもなりかねません。
ですからしっかりとした技術の習得と実践の繰り返しが必要となります。
逆に言うならば羅盤を使用した現地での方位測定をせず、地図や平面図だけで鑑定をしてしまうなどということは、かなり危険な事だと言えるでしょう。