山や山脈(龍脈)のエネルギー(氣)が集中する場所で、特に平平坦になっている場所を龍穴(りゅうけつ)、または単に穴(けつ)とよびます。
図のように穴にもさまざまなパターンがあります。
また龍が力を持たず、死んでいれば役に立たない穴となります。
龍穴を見つけることを點穴(てんけつ)といい堪輿家(かんよか)、あるいは地理師(ちりし)と呼ばれた古代の風水師は、水口(河口)の良し悪しを見極めて水の流れをたどり深山に分け入り、穴を探し旅したのです。
入山尋水口
その目的はさまざまですが、幹龍といわれる大きな龍脈の龍穴においては都市作りに用いられ、小枝龍といわれる比較的小さな龍が作る龍穴においては、陰宅に用いるために尋龍點穴(じんりゅうてんけつ)、つまり龍を追い龍穴を探しました。
作穴須趍吉以避凶
良い龍穴を用いれば、吉を呼び込み凶を避けることができるからです。
つまり、良い都市造りができて、良い墓によって皇帝の子孫が繁栄し、長く国家が繁栄すると考えていたのです。
現代の風水においては、住居(陽宅)が風水を用いる用途では中心となるので、鑑定する家を仮の龍穴とみなしまわりの地形(巒頭=らんとう)などの条件をみていきます。
砂(周りの建物)、水(正面の道路など)がとても重要になります。
そして、穴管成敗(けつかんせいばい)といって、穴(土地)の条件次第で人生、事業の成功、失敗が左右されるのです。