砂法とは、砂つまり鑑定対象の周りの環境で、風を防ぐ構造(高さがある物体)の善し悪しを決めます。
近隣の大きな建物から始まって、電柱、街頭、また庭など外構の構造物の影響を方位で分析する方法です。
撥砂(ほっさ)または消砂(しょうさ)といわれる技法で、幾つか存在しますが代表的なのは次の二種類です。
①開禧暦に基づく開禧二十八宿を地上に投影し、羅盤の二十八宿から吉凶を読み解くという方法
二十八宿それぞれに五行が割り振られ、座の五行との相生相剋関係から読み解きます。
②羅盤の人盤を使用し建物の坐山と砂に配される五行から読み解きます。
どちらも坐と砂の五行から以下のように吉砂、凶砂を論じます。
砂の五行と坐の五行が同じ五行である‥‥‥旺砂(おうさ)吉
砂 の五行が坐の五行に剋されている‥‥‥‥奴砂(どさ)吉
砂の五行が坐の五行に生じられている‥‥‥洩砂(えいさ)凶
砂の 五行が坐の五行を剋している‥‥‥‥‥煞砂(さっさ)凶
ただし、形が禍々しい状態や見るからに嫌なイメージを与える場合は凶となります。
凶砂となる場合は、改善策が必要です。
見えなくする方法や水を使う改善策などがあり、消砂法とも呼ばれています。