地形を重視する風水(巒頭風水)で、明堂(めいどう)とは龍穴の前で開けた平地をいいます。
明堂の前面には、穴に向かってくる前方からのエネルギー(風など)から、穴を守る構造となる案山(あんざん)が無ければなりません。
案山によって守られた、広い明堂は水がたたえられた状態と同じで、陽の気があふれています。
陽の気、つまり流動的な気を風水では財、経済力ととらえるため、広い明堂は豊かな財運に結びついているのです。
案山の先には朝山が続き、あわせて案朝山とも呼びます。
だんだんと高くなっていく、美しい様が良いとされ朝山より案山が高くそびえている場合は、良い穴とは言えなくなります。
また案山の形状により、穴に及ぼす影響が変わります。
特に人の深層意識に作用し、さまざまな結果をもたらします。
この地形の条件を、住居に当てはめて考えると住居の前方(向側)に、広い土地があるのが明堂を備えた状態となり、経済的に豊かな家を象徴します。
また、家の前面の道路を水をととらえるため、道路までが明堂となるため道路の反対側の住居などを、案山と考える事ができます。
この道路を挟んだ建物の形状によっては、ビジネスに良い形だったり、反対にあまり良くない形となったりするのです。
理想的な案山について
住居の場合、尖った形の屋根(90度以下)、高すぎるビル(自宅の3倍以上の高さ)、こちらに向かって角ばっていたり、アールになっているなどの建物が、前方にあるのは危険です。
普通の二階建て住居や、低いアパートなどであれば問題が無いといえます。
住居の明堂は、広ければ広い方が良いといえます。しかし、お墓の風水では反対に明堂は狭いほうが良いとされています。
ただし、いくら広くても前方に案山としてとどめる形が無いのはよくありません。
また、駐車場などで車の出入りが激しいと、収入の出入りも激しくなってしまいよくありません。
ですから、経済的に豊かさを求めるなら家の前方に広さがとれる家を作る、あるいは前方に公園やテニスコートなどがある立地を探すのが良いでしょう。