運について少しお話しします。
風水とは、運に作用する環境の影響です。
では、風水を改善すると必ず運が良くなるの?となるのですが、必ずしもそうとは限りません。
何度か書きましたが、先天的な個人の宿命、運の善し悪しによって出てくる影響も、違うからです。
私たちのような運命論者は、宿命とは変えられないもの という先入観を持っている方がほとんどです。
ところが、風水とは別に個人の宿命をも変えてしまう方法があります。
多くの人が、運が良くなる方法について書いています。
が、どれも当たらずとも遠からずです(^^
そして、どちらかといえば表面的な事が多いように思います。
本質的な部分に気づかないと、宿命の縄目から逃れることができません。
つまり、一時的に良くなったと思っても、いつの間にか元に戻っている、なんていうことになりかねないのです。
中国で、明の時代に多くの著作をのこした、袁了凡(えんりょうぼん)という人がいます。
若い頃は、母のすすめで医者を目指していましたが、途中で役人となりました。
後に、加藤清正らの朝鮮の役に 明からの援軍のリーダーとして活躍し、これを破っています。
その了凡が若い頃に、易学の老師にであい自分の過去と未来を占ってもらったのですが、すべてことごとく当たっていました。
それ以降、了凡は運命論者となり、日々をだらだらと過ごしていました。
なぜなら、すべて運命通りに行くので努力などしても しかたのないこと という、おかしな悟りを得ていたからです。
その後、北京のとある山中で 禅僧にであい立命(りつめい)について説教をうけ、あらたな悟りをえて 運命を開拓する生き方を選びました。
易学の老師には、地方の役人どまりで、男の子は得ることができないといわれていたのですが、この立命の方法で、それらをどんどん乗り越えていきました。
それにより地方官吏(地方の役人)から、県知事ほどの地位となり、また男子をさずかったのです。
その立命の方法こそが、現代日本人が失いつつある 徳にまつわる事柄であり、了凡四訓(りょうぼんよんくん)という、書物に書かれています。
結論だけを、お話しするなら
「謙虚に徳を積むことによって、善果を得ることができる」
ということになります。
つまり、謙虚になって善行をおこなうことによって、宿命を改善し運を良くするすることができる、ということです。
了凡四訓では、さらに細かく4項目に分けて説明されています。
1)立命とはなにか?
2)改悛(かいしゅん)の方法
3)積善の方法
4)謙虚の効果
一つずつが、宿命を改善し運を良くするための、中国四千年といわれる智恵の集大成です。
そして、宿命を改善したければ、まず四柱推命で自分の宿命を知るべきでしょう。
四柱推命について詳しく知りたい場合はこちらをご覧ください。
伝統風水師秀山