パワースポットのパターン5つ目になります。
5)その他
その他とは、四神相応でも平地龍でも龍穴格局でも平洋格局でもない場合です。
山脈の勢いが強くて、支流ができれている場所(龍脈の余気)や、山が細くなったり低くなったりした部分、束気(そっき)など龍脈のエネルギー(気)が集中している場所などです。
代表的なのは、伊勢神宮の記事などで紹介しました朝熊山の金剛證寺(こんごうしょうじ)です。
朝熊山の分厚い龍脈の、おしりあたりにあるお寺ですが、すばらしい陰のエネルギーのパワースポットです。
ちなみに伊勢神宮内宮が、この龍脈の頭にあたり、強烈な陽のエネルギースポットとなっています。
この陰陽のバランスが化気(かき)と呼ばれ、バランスのとれたすばらしい巒頭風水です。
また岐阜にもこのタイプのパワースポットがあります。
市内にある岐阜城を擁する金華山です。
残念ながら、この龍は水を得ていないのです。
しかし、小さなパワースポットがあります。
それが、ピンクの印がある場所です。
小さな余気(よき=龍脈のエネルギーがあふれた場所)にあるこの場所は、織田信長によって移動させられた神社の跡地です。
当時から岐阜の人々の信仰の中心だった伊奈波神社(いなばじんじゃ)です。
岐阜城に居を移した信長は、一般の人々に混じって間者が入りこむのを恐れたのでしょう。
近くの谷(現在の伊奈波神社)に移してしまいました。
その元伊奈波神社があった場所がこちらです。
伊勢神宮に比べれば、はるかに穏やかですが、陽の気を感じる場所です。
案山には、地位名誉をえるという三台(さんだい)が見えています。
当時はもっとすっきりと案山が見えていたのでしょう。
金華山は、陰の気が強い場所がおおいのですが、この一角はとても良い陽気を味わうことができます。
このように、余気や龍脈の一部で気があふれる場所にあるパワースポットも、比較的見つけにくいのですが、とても良いパワースポットを作っている場合が多いのです。
地形を重視する伝統風水についての関連記事はこちらをご覧ください。
伝統風水師秀山