だいたい植物は、枝張りと同じぐらい横に根を横にも張っていきます。
そうしなければ、重みや風で倒れてしまうのですから、自己防衛なのでしょうね。
自然の営みなので、それは仕方がないことですが、家のすぐそばに植えて成長してきたら、その根はどこに行きますか?
伸びた根は、家の下に潜っていきます。
もちろん最近の家屋は、基礎をコンクリートで固めてある事がほとんどだと思います。
ところが、植物の根はとても強く、コンクリートを溶かし、ひびをいれ、伸びていくのです。
そうすると、当然基礎が壊れたり、家が傾くようなことも起きてくるわけです。
そんなお家を、過去に結構みてきました。
基礎が壊れなくても、その下に根を伸ばし地中から水分や養分を吸おうとします。
つまり、家の下から気をすいながら成長していきます。
ですから、住まわれる人たちへ行くべき土地の気を、庭木がすってしまうという結果になりかねないのです。
ということは、逆に近くに植栽がある場合は、早めに手入れをして枝が伸びていかないようにすれば良いわけです。
一戸建てで、庭木をお考えでしたら、なるべく建物から遠い場所に植えていただき、手入れはこまめにしていただくということが、とても大切なのです。
庭木にも、愛情をかければ気をすいとってしまうことはないでしょう。
またなるべく住居の正面に樹木を植えるのは避けましょう。
龍門八局水法では、正面を案劫(あんごう)位といい、こちらに樹木があることを嫌います。
古典では、大木があれば瘨癇、精神病などになる恐れがあり
小さな木でも、眼病や原因不明の痛みのある病気になると書かれています。
特に樟樹(楠)は最も凶意が強いとされ注意が必要です。
このようにたかが庭木ですが、されどその樹種や大きさ、建物への距離などで、危険なものと成ってしまう可能性があります。
充分それらに注意したうえで庭作りに取り組んでいただけたら幸いです。
伝統風水師秀山


