建物の形が、とがった形(火形)は、見えるのも住むのも危険です。
たとえば、こんな建物です。

このような形の建物の場合、住んでいる人にも悪い風水として良くない影響がありますし、このようなまがまがしさは、殺(さつ)として見える地域全体に悪影響があります。
自宅などから、こんな建物が見えている場合は、植栽、塀などで見えなくすることで対策は可能です。
しかし、こんな形の家に住んでいる場合の風水改善は、形を変える以外不可能です。
なぜなら、形の風水(巒頭らんとう)上での問題だからです。
それを、方位の風水(理気りき)で改善できないかというと、そもそもベースの考え方が違うため不可能なのです。
たとえば、間取りや寝る向きを変えることで改善をしたいといっても、この場合の風水の悪さ(火形殺)の改善はできません。
とがったてっぺんの形を削ってしまうか、改装して屋根部分の角度を変える(鈍角になるよう)しか、方法はありません。
風水を少し勉強すると、これらがごっちゃになってしまい、改善できるように錯覚しやすいのです。
もちろん、形(巒頭)が改善できないから、方位(理気)で改善方法を考えることが悪いわけではありません。
その場合は、あくまで方位、たとえば間取り(理気)だけでの対策だということです。
形(巒頭)の対策は形でおこなうことが原則ですし、方位(理気)の対策は方位で行うのが原則なのです。
また形(巒頭)は目に見えるため、身体にでやすいという特徴があります。
理気(方位や時間)は目に見えないため、精神的に影響が出やすいのです。
これを考えれば、巒頭の対策は巒頭で行うべきだし、理気の対策は理気でおこなうべきであることが良く分かると思います。
ただし、巒頭の問題は理気で解決しなくても、おぎなう事は可能ですから、何もしないより対策はやるべきですね。
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伝統風水師秀山