家を建てるタイミングは、風水においてとても重要です。
伝統風水では、家族の中心となる人(家長)の生まれ年の干支から、その年が「建てても良い年」か「避けるべき年」かを判断します。
家を建ててはいけない年回りとは?
古くから「家を建てる年を間違えると、その家は安定しない」と言われてきました。
この考え方の源流は、中国・秦の時代の兵法家黄石公(こうせきこう)が残したとされる十二命辰修造年局にあります。
黄石公の「十二命辰修造年局」とは
十二命辰修造年局には、次のような記述があります。
命前五辰為宅神、命前七辰為墓神、命後一辰為破宅、命前一辰為破墓
つまり、「自分の生まれ年(命辰)の五つ前の干支が宅神(家を建てるのに良い年)」であり、
一つ後の干支が「破宅(家を建ててはいけない年)」になるという意味です。
たとえば、申年生まれの人の場合:
- 命前五辰:丑年 → 建てて良い年
- 命後一辰:未年 → 建ててはいけない年
干支ごとの吉年・凶年一覧表
| 生まれ年(干支) | 建てて良い年 | 建ててはいけない年 |
|---|---|---|
| 子 | 巳 | 亥 |
| 丑 | 午 | 子 |
| 寅 | 未 | 丑 |
| 卯 | 申 | 寅 |
| 辰 | 酉 | 卯 |
| 巳 | 戌 | 辰 |
| 午 | 亥 | 巳 |
| 未 | 子 | 午 |
| 申 | 丑 | 未 |
| 酉 | 寅 | 申 |
| 戌 | 卯 | 酉 |
| 亥 | 辰 | 戌 |
吉年・凶年をどう考えるか
風水では、年回りだけでなく、その人の宿命(命理)や建てる方位も合わせて判断します。
つまり、「凶年だから絶対に建ててはいけない」わけではなく、時期をずらしたり、方位を整えることで調整も可能です。
一方で、どうしても避けられない場合は、起工・上棟・引き渡しなど重要な日を吉日に合わせる「擇日(たくじつ)」を用います。
まとめ:年回りと宿命を合わせて判断する
家を建てる時期を決めるときは、十二命辰修造年局で示される年回りに加え、
宿命・方位・時期の調和を考えることが大切です。
避けるべき年に無理をせず、吉年や吉日を選ぶことで、家はより安定し、家族も安心して暮らせるようになります。
伝統風水師秀山公式HP


