新しく家を建てる場合、良い時期悪い時期があります。
まず大事なのは、個人個人の運気の波から考えられる良し悪しです。
特に家長と考えられる人の、運の悪い時期はやめた方が良いと言うことです。
たとえば、生年月日から宿命と運を見る四柱推命での、運の良い時期を選んで家を建てた方が良いのです。
家族みんなが良い運の時期ということはあまり考えられないので、特に家の主人の運が良い時期に家を建てた方が良いと言うことになります。
では四柱推命などの命術で、良い時期とは何か?というと
その人の、10年ごとの運気(大運)や毎年の運気(流年)が、吉となる年回りであることとなります。
それ以外には、神殺で貴人となる年などもよい年です。
反対に、一般的に悪い年回りと考えられる冲(ちゅう)となる年は、引っ越しだけは良い年回りとなっています。
なぜなら冲となる時期は、本人がしらなくても衝突のエネルギーが強い時期。
もし、引っ越しをしなければ軽くすんだとして人との衝突や転んで怪我程度で、ひどい場合は交通事故や手術、大けがなどがかんがえられるのです。
ですから衝突の強いエネルギーを、自分から動くこと
つまり引っ越しで中和するというわけです。
次に大切なのは、生まれ年の干支からみた年回りがあります。
たとえば年の十二支では、丑年生まれの人は午年は宅神といって新築にとても良い年回りですが、子年は破宅といってかなり危険な年回りになります。
そして年の十干では、生まれ年が丑年うまれの人は丙年は青龍といって、家を建てるにはとても良い年回りとなりますが乙年は盗賊といって家を新築すると盗難にあうといわれています。
このように、生まれ年によって家を建てるのに良い年回りを見ることも、とても重要です。
この擇年(たくねん)を、十二命辰修造年局といいます。
新築にあたり、年回りが気になる場合、これらをしっかりとチェックする必要があります。
単純に年回りだけでなく、さらに重要なのが土地の向きと年の関係です。
選ぶ土地が道路と接している方位によって、だいたい建物の向きが決まるので、これはかなり重要です。
たとえば、土地の南が道路に面している場合、玄関も南を向くことが多いと思います。
もちろん、土地が広ければ南から入って東や西に玄関とすることは可能ですが、確率的に多いのは道路に面した方に玄関を付ける場合です。
一戸建ての場合、玄関の向きが建物の向きとなることが多いのですが、この建物の向きが年によっては良くない事があります。
太歳(たいさい)または、歳破(さいは)といって、毎年のえと方位がこの凶方位に当たります。
たとえば、戌年は二十四方位での戌方位が太歳となるため、北西向きの家は建てない方が良いということです。
該当する年にその向きで建てると、お金の損失、家族の不和、健康に問題発生、突然の不運などが考えられます。
また、家の向きの反対を坐山(ざざん)といいますが、坐山と三殺(さんさつ)となる年も、建築は良くないのです。
(申 子 辰)年→南方
(寅 午 戌)年→北方
(亥 卯 未)年→西方
(巳 酉 丑)年→東方
戌年でしたら、北を坐山とする家(北西、北東を坐山とする家も入ります)は、出来れば避けた方がいいとなります。
(これらを避ける方法も存在しています)
このように、家を建てる時期については個人の運の波と、風水でいう時期と方位の吉凶で良い悪いが決まってきます。
また、実際に建てることになった場合、こんどは日取りも慎重に選ぶ必要があります。
契約日、地鎮祭の日、工事始め、棟上げの日、引き渡し、引っ越しなどなど
擇日(たくじつ)という、風水独特の日選びがあり目的によって、かなり細かい日取りの決め方があります。
日本で一般的に使われている日選びの六曜(仏滅とか大安などの)とはちがって、太陽の運行、月の満ち欠け、年や月、日時の干支の順行などで神殺を決め、日を選ぶ方法がポピュラーです。
日選びのカレンダーとなっている通書(つうしょ)が中華圏では用いられますが、日本ではまだまだなじみがないと思います。
しかし、建築や引っ越しなど重要な日取りは、擇日法を使って日を選びたいものです。
最低でも、ここまで述べてきたことを良く吟味して家を建てることで、安心して建てる事ができます。
思い立ったら吉日と言う言葉がありますが、家をたてる時期だけは安易に考えないで、慎重に決めてください。
後から後悔しても、簡単に変えられないのが「家を建てる」という事なのですから。
風水鑑定の実例はこちらをご覧ください。
伝統風水師秀山