伝統風水で、パワースポットといえば代表的なのが四神相応です。
ところで、四神相応というとよく見かけるのが
南が玄武
北が朱雀
東が青龍
西が白虎
です。
間違いではないのですが、正しくもありません。
地形の風水(巒頭=らんとう)では、方位と対比させて考えません。
龍穴(りゅうけつ)という、大地の「気」が集中する場所の、周りの環境を四神がそれぞれ表しています。
「気」は風にさらされると散ってしまいます。
したがって、龍穴の周りを山で守られている事が大事な条件です。
つまり、龍穴の前後左右をそれぞれ、朱雀・玄武・白虎・青龍と表し、守っている山の状態を見るわけです。
これが整っているとき、四神相応の条件の3割ほど満たしている、といえます。
残りの条件は、玄武に続く山脈(龍脈といいます)の力強さ、龍穴の前(明堂といいます)の広さ
前方を流れる川の形や流れの速さ、朱雀にある山の形などなど。
これらが整っていて、初めてパワースポットということができます。
その意味で、先日訪れた多度大社はとても良い四神相応のパワースポットでした。
巒頭の基本的な見方がわかれば、今パワースポットといわれているところが、そうでもないことがわかります。
また、パワースポットだといわれていないところでも、すばらしいエネルギーがある場所を見つけることもできます。
巒頭風水は、家だけでなくパワースポットまで応用範囲がとても広いのです。
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伝統風水師秀山