ですが、そのさらに前の段階、「土地の形」が実はとっても大事なんです。
なぜかというと、風水の基本に「自然の物を好む」「調和を好み、不調和を嫌う」という考え方があるからです。
つまり、形がいびつだったり、尖っていたりすると、どうしても土地の気が乱れやすく、周辺の環境と不調和を起こしやすいのです。
三角形の土地はやっぱり注意
まず分かりやすい例が「三角地」。
これはかなり知られている兎思いますが「三角地は良くない」と耳にしたことがある方も多いはず。
理由はシンプルで、尖った形が“火の気”を表し、水の気の塊である人体に刺激が強すぎて、落ち着きにくいからです。
台形やL字型も見落としがち
でも実は、三角地よりももっと身近で見落とされやすいのが「台形」や「L字型」の土地。
ぱっと見では「まあ四角っぽいし大丈夫かな」と思ってしまいがちですが、やはり調和を乱しやすい形なんです。
台形でも奥が広い形であれば問題ないのですが、手前が広いのは良くないのです。
旗竿地は意外な落とし穴
さらに注意したいのが「旗竿地」(はたざお)です。
道路に接している部分が細長い“竿”のようで、その奥に“旗”のように広がった宅地がある形ですね。
広い土地を分割して販売する時に、効率良く軒数をふやすため細長く文筆していくとこうなります。
価格的に手ごろなことも多く、不動産的には売れやすいようですが、風水的には少し工夫が必要です。
細長い竿の部分は「気の通り道」なのですが、実はここで取り付き道路からの気が細く絞られてしまい、奥まで通りにくくなります。
さらに突き当たり部分に玄関や門を作らないと、路冲という悪い風水の状態になってしまいます。
風水は「改善できる」のが強み
でも、風水は「ダメだから諦めてください」と言う学問ではありません。むしろ「どうすれば改善できるか」を考えるところに素晴らしさがあります。
三角地なら、敷地が広ければ四角く区切って、尖った部分を庭や駐車場にして使わないようにすれば大丈夫です。
旗竿地なら、竿の突き当たりに門を作り、アプローチを工夫して気の流れを緩やかな曲線にしてあげればかなり改善できます。
簡単にまとめると
土地の形は一度買ってしまうと変えられません。だからこそ最初の段階でしっかり見ておくことが大切です。
土地選びのときは、どうぞ「形」にも注目してみてください。
伝統風水師秀山


