気が集まる場所(龍穴)を、風から守る構造(砂=さ)がなければ、なにかしら問題がでてきます。
地形などで住居の風水を見るとき、自宅を仮の龍穴(りゅうけつ)だと仮定して考えるのですが
一般的な住居では、自宅を風から守る構造物を「砂」と考えることになります。
わかりやすいのは、左右前後のお隣さん。
これが、あなたの家にとって風を防ぐ条件となるのです。
その中でも、家の中からから外(玄関など)に向かって右側を、白虎(びゃっこ)といいます。
白虎には象徴性があり、女性の運気や蓄財(お金をためること)に、影響が深いとされています。
もし白虎側(外に向かって右)が、道路などで建物がない場合
その家に、男の子が3人いたら三男に 問題が降りかかりやすい、とされています。
女性にとって、とても住みずらい家となり、病気になりやすかったり、精神的にも弱りやすいとされています。
また、金銭的に困ったことになりやすいのです。
会社や、店舗など事業所の場合は、女性の事業が失敗しやすいでしょう。
対策としては、まず造作(ぞうさく=構造物を作ったり、穴を掘ったりすること)を考えます。
庭などの 十分なスペースがあれば、白虎側(建物に向かって左側)に、塀や生け垣を作ります。
しかし、この場合 青龍側との高さ、大きさのバランスを見なければなりません。
もし、白虎側が高くなってしまう場合、逆に悪い結果になってしまうからです。
そして、出来るだけ建物前方に向かって、低くなっていくようにするのが、望ましいです。
白虎は、外敵がきたら飛びかかれるように、いつも伏せていなければいけないのです。
植栽や石灯籠、石塔などを設置するという方法もあります。
それらを設置する場合も、青龍側より高さが低くなるように考える必要があります。
白虎は、青龍より頭を低くというのが原則ですから。
どうしてもスペースがない場合、屋内で白虎側に貔貅(ひきゅう)を設置するという方法もあります。
逆に、白虎側の建物が 青龍側より高い場合も危険です。
この家に住む女性が強くなり、お金の支出が荒くなります。
また、男性の運気は弱くなり、家を出るか、短命になりやすいと言われています。
俗に言うかかあ天下の家となります。
それでは、ご一緒に この写真で考えてみましょう。
この写真で、途切れていない建物が 4軒あります。
このうち、挟まれている二軒には、それぞれ独居老人が住んでいます。
では質問です。どちらの家が、女性一人で住んでいる家でしょうか?
さあ、考えてみて下さい。
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正解は、とぎれていない左から二軒目です。
この建物に向かって、左側が白虎となります。
左側は、右側の青龍よりとても大きな建物です。
ですから、女性が強いのか、あるいは男性が弱くて早くなくなったか、のどちらかです。
逆に、赤丸の右隣の建物は 大丈夫でしょうか?
青龍となる建物は、白虎となる建物より 高いです。
ですから、この家はおじいさんが 一人暮らしをしています。
ところが、白虎が自分の家より 高いのです。つまり、頭を下げていない。
これは破財、光血(けっこう)の災いを あらわしています。
破財とは、財をなくすことであり血光(けっこう)とは、殺傷や事故、けが病気で体に刃物が入ることを 意味します。
まさしく、この家のおじいさんは、脳梗塞で手術して半身麻痺が残っています。
このように、自分の家を守ってくれる砂(さ)の、大きさ高さによって あらわれる現象はまったくちがいます。
白虎(びゃっこ)は、とくに女性に深くかかわるのだ、ということです。
伝統風水師秀山