見た感じはおしゃれあなのですが、風水的にはどうなんでしょうか?
2つの観点があります。
現実的な危険性と、気の性質からくるものです。

まず現実的な危険性ですが、たとえ階段があったとしても段差があることでつまずいたりする可能性がでてきます。
その他には、角が出来てそれに身体をぶつけてしまうことも考えられます。
また、途中から段差があるような場合では、うっかり落ちてしまうかもしれません。
特に幼いお子さんや年配の方がいるお家では、このような危険な場所はなるべく減らしたいものです。
風水の思想である趨吉避凶では、少しでも危険があることは取り入れないということです。
凶をさけることで吉に至るという風水思想はあらゆる部分で考慮すべきでしょう。
もう一つの観点である気の性質ですが
風水で扱う気には、大きくわけて二種類あります。
それが陽気と陰気です。
人の性格でも陽気、陰気といいますね。
それと良くにている事ですが、陽気とは活動的、流動的な気であり軽いという性質を持っています。
反対に陰気は鎮静的で重い性質をもっています。
健康な人にとっては陽気が旺盛であるほうが元気でいられます。
陰気が多すぎると健康を害するようになります。
陰気は重いため、段差があることで低い方へ流れていき、そこで溜まってしまうのです。
ちなみに狭い場所も陰気が旺盛となり、トイレ、物入れ、洗面などの狭い場所の陰気も低いエリアに集まりやすいのです。
つまり、リビングには家族が集まって楽しく過ごす場所であるはずなのに、段差を作って低い場所を作ってしまうとそこに陰気が集まりやすいわけです。
陽気が旺盛な広いリビングに、正反対の陰気が集まってくることは、対立する気を生みだし調和を乱します。
これが風水で考える段差が危険な理由なのです。
それ以外に、傾斜地で地形を生かしてフロアの途中から段差があるというようなパターンもあるでしょう。
その場合は、どこでその段差をつけるかを良く工夫してください。
陰気は重いので、1度上がる段差があれば移動しにくいのです。
なので、土地の低い方からの陰気の進入を、1度あがる段差をつけてから探るように工夫すれば問題ありません。
いずれにしても、リビングでもフロアの途中から段差をつける場合でも、かなり注意する必要があるということです。
必要がなくて、デザインだけでそうするつもりなら、やめた方がいいとお伝えしておきます。
伝統風水師秀山公式HP