先日、クライアント様と一緒にお墓を探しにいった時のことです。
墓石屋さんと一緒にまわったのですが、その方がやたらと北向きですとか東向きですといってくるのです。
「あ、そうですか」とほとんど聞かないで、歩き回って周りを観察する私を、呆然とみていました。
方位の意味をもちいて考える風水を理気(りき)といいます。
風水=方位という思い込みから、そのようなやり取りとなってしまったのですが
もちろん、風水で方位の吉凶は大切です。
でも、その前に地形としての吉凶、つまり巒頭(らんとう)が悪ければ、方位の風水(理気)でカバーできないのです。
ですから、まずは周りの地形をしっかりと観察しています。
特に、選んだ墓地が山際の地形の影響が大きい場所ばかりだったので。
墓石やさんに、簡単に地形の風水(巒頭らんとう)について説明すると、何人か風水師と一緒にまわったらしいのですが、初めて聞いたそうです。
悲しいですが、これが風水を行う人たちの現実なんですね・・
そして、地形(巒頭らんとう)の影響は、人が住む住居においても、とても影響が強いのです。
ですから、方位うんぬんのまえに、立地条件で、ほぼ決まってしまいます。
たとえば新興住宅地では、道路を一本挟んで両側に家を数軒建てられるよう立地が多いです。
そして、道路は突き当たりになるような使い方です
このような立地は、空気の流通がすくなく気がとどこおるため、避けた方がいい場所となります。
奥から順に、その意味が強くなりますのでご注意下さい。
地形の風水(巒頭らんとう)は、形から気の影響を読み解く技術ですが、考え方は難しくありません。
空気(風)の流通がどうなっているか、水(雨水や道路)の流通がどうなっているかを考えれば良いわけです。
人が住む家は、陽宅(ようたく)といい、空気は、流通がある程度なければいけないし、水は激しく流れてはいけないのです。
それを、形や傾斜などでみていきます。
それが立地(地形)を見る上での大事なポイントです。
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伝統風水師秀山