先日のご相談で、引っ越しに良い方位を知りたいというお話がありました。
でも、私はあまり引っ越しで良い方位ということは言わないんです。
引っ越す方位より、引越し先の風水の良し悪しが大事だからです。
引っ越しなどの移動を見る場合、中国の伝統五術(その中に相術としての風水があります)では、奇門遁甲(きもんとんこう)を使います。
これを使う場合、年の吉凶方位を見る盤はサイクルが長すぎで ほとんど良い日が選べず、月、日も同じく使えません。
2時間のサイクルで、みる方位だけがつかえると思います。
ただし、よくある吉方位取りやお水取りのような、移動のための方位術の効果は疑問なんです。
ある有名な風水先生は、方位取りは時間の盤で 3回吉方位に移動しないと効果が出ない、なんて言ってましたが・・
奇門遁甲(きもんとんこう)においても、風水と同じく建物を中心に方位を使う方法で、とても効果があります。
奇門遁甲(きもんとんこう)自体が、地形(巒頭らんとう)の風水から発生しているので、当たり前といえば当たりまえです。
ところで、日本の九星気学はわかりやすく説明すると、この奇門遁甲を超簡略化した占術といえます。
なので、簡単でわかりやすいですが、方位取りなどの効果については?です。
話しを元に戻しますが、じつは引っ越しの場合、方位術はあまり使えません。
では、引っ越しの方位は何を見るかといえば、四柱推命などで三殺という方位を避けるのと、毎年の凶方位などを避ければ 良いと考えましょう。
三殺については、四柱推命で生まれた年と日の地支(十二支)が
申子辰の場合、南
寅午戌の場合、北
亥卯未の場合、西
巳酉丑の場合、東
が三殺方位となり、さけた方が良いでしょう。
また、その家に住む全員のうまれた年と日の地支を、冲(ちゅう)する方位(24方位を12方位にして)が、家の坐(簡単に言えば玄関の反対方位)になる物件も、さけなければいけません。
冲(ちゅう)になる十二支同士の関係は
子(ねずみ)と午(うま)
丑(うし)と未(ひつじ)
寅(とら)と申(さる)
卯(うさぎ)と酉(にわとり)
辰(たつ)と戌(いぬ)
巳(へび)と亥(いのしし)
です。
十二方位とは、二十四方位を2区分ずつに分けます。
下の図の同じ色の二区分です。
ですから、今から引っ越す方位以上に、引っ越し先の風水の方が重要です。
引っ越し方位が良くても、引越し先の風水が最悪なら何の意味もありません。
すぐに悪い結果が現れるでしょう。
また、引っ越して暮らし始める日も、とても大事ですので選ぶ必要があります。
伝統風水師秀山