今回ご相談いただいた物件は、写真中央にあるビルの1階ワンフロア。
黒い車が停まっている建物です。

まず、伝統風水の基本である巒頭(らんとう)風水 ― 四神相応(しじんそうおう)の観点から見てみましょう。
建物に向かって右側が「青龍(せいりゅう)」、左側が「白虎(びゃっこ)」にあたります。
本来、白虎は青龍よりも低く、ひかえめであることが理想的です。
しかし、この物件では白虎が高く強い状態となっており、バランスがよくないです。
この場合、女性が力を持ち、男性の運気が弱まりやすい傾向が出ます。
特に男性が経営者の場合には注意が必要で、早めに改善することをおすすめします。
さらに正面を見ると、街路樹が立っています。
これは「形殺(けいさつ)」と呼ばれる凶の形のひとつで、突発的なトラブルや怪我による出血(血光)を暗示するため、そのままにしておくのは望ましくありません。
こちらも速やかに風水的な調整が必要です。
一方で、良い条件もあります。
建物の背後には大きなビルがそびえており、これは「玄武(げんぶ)」にあたります。
強力に後ろを守ってくれる存在で、都市部としては非常に良い立地条件です。
また、道路という「水」の条件についても、交差点に近いことからビジネス運には悪くない水の流れとなっています。
つまり、この物件は「良い面と悪い面が半々」という評価になります。
ただし、風水の魅力は改善方法が必ず存在する点です。
街路樹による形殺をカバーし、白虎の強さを調整する工夫をすれば、十分に活かせる立地なのです。
特に女性を経営の中心に据える、あるいは女性客をメインターゲットとした店舗にするのがお勧めです。
そうすれば白虎の影響をプラスに転換できます。
そのような工夫がなされれば、売上も安定し、むしろ発展しやすい物件になるといえるでしょう。
伝統風水師秀山