伝統風水では、収入や貯金などお金に関することは、水に関わっていると考えます。
水とは川や湖などのことであり、現代では道路も水だと考えます。
そして、水の良い条件の一つを巒頭(らんとう=ちけい)風水では、来長去短といいます。
つまり、向かってくる水が長く見えていて、流れていく水は短いのが良いということです。
郊外の店舗などで、隣が大きな建物だった場合、車の進行方向の手前にその建物があると悲惨です。
車なので、そこそこスピードが出ていて、その店舗に用事があっても初めてなら、あっという間に通り過ぎます。
大きな建物で見えなくて、気がつかないからですね。
この場合、店舗から見てみると向かってくる車が、隣の建物をすぎるまで見えません。
つまり直前までみえないのです。
これでは来短(らいたん)になってしまいます。
わかりにくいので、図で説明しますね。
ピンク色の場所に、お店があるとします。
すると、目の前の道路は中央分離帯があるため車は青い矢印の方向へ移動します。
店舗からは、水色のラインが来水となるわけです。
そして去っていくのは、赤のラインで見えていますので、来水に比べて、とても長い去水となっています。
こういった場合は、収入が少なく支出が多い立地となるわけです。
実際、地元の店舗物件なのですが、ここに入ったテナントは次から次へと変わっています。
お店を経営されている方は、目の前の道路がどのように見えているか、とても大事です。
また、道路の形も重要です。
特に、カーブしたような道路の場合、カーブの外側は車が飛び出してきたらとても危険です。
そのような心理的に、恐怖を与える形は良くないのです。
反対に、カーブの内側は有情(うじょう)といい、ビジネスにもとても良い立地となります。
ですから、道路との関係はビジネスでは最も重視して、観察しなければいけない風水なのです。
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伝統風水師秀山