少し言葉を変えるなら、「依存させられてしまっている」ケースも少なくありません。
あふれる情報や、根拠の乏しいウェブサイト、あるいは決めつけて不安をあおるような占い師などに影響を受けてしまうのです。

風水の世界でよく見られるのは、「風水を変えれば何でも思い通りになる」と考えてしまうパターンです。
しかし、風水は魔法ではないんです。
正しく活用すれば、その人がもともと持っているポテンシャル――潜在的な力を引き出すことは可能です。
でも、それ以上のものを与えることはできないのです。
たとえば、本来100の力を持っている人がいたとしましょう。
でも風水の劣悪な環境で過ごしていたら、その30%も能力を発揮出来ません。
それが風水を調整することで、その100を存分に発揮できるようにはなります。
しかし、200や300の力を突然与えることはできません。
とはいえ、普段は100の力を持っていても、実際には30%ほどしか使えていない人が大半です。
その30を100に近づけることができれば、それは人生にとって非常に大きな成果といえるでしょう。
ただし、その潜在能力を発揮させるためには、環境だけではなく「正しい考え方」も欠かせません。
どれほど風水で環境を整えても、本人の思考や行動が依存的で受け身のままでは、本来の力は引き出せないのです。
つまり、風水に依存するのではなく、風水をきっかけに自分の考え方を変え、前向きな行動を起こすことこそが大切です。
伝統風水は人生を後押ししてくれる素晴らしい知恵ですが、それをどう活かすかは最終的に「自分の心のあり方」にかかっています。
伝統風水師秀山