日本には、伝統として残されているすばらしい文化、芸能があります。
たとえば相撲。
昨今は、不祥事や外人力士の台頭で、いろいろと心配しました。
モンゴルから、たくさん部屋に入門して、その後成長して相撲取りとして活躍しています。
モンゴルでも相撲は盛んですが、だからといってモンゴル相撲のチャンピオンが、いきなり日本の相撲で優勝できるとは思えません。
やはり部屋に入門し、師匠からしっかりと伝統の技と精神をたたき込まれて、強くなっていくのです。
また、歌舞伎の世界でも同じです。
歌舞伎をしょっちゅう見て、まねができたとしても、ただの物まねでしかなく、伝統を受け継いだ者とはなれません。
ましてや、歌舞伎には伝統歌舞伎保存会という団体があり、伝統を受け継ぎ、技能に優れた者だけが会員となれるのです。
このように、伝統とは師から弟子、あるいは親から子へと受け継がれるものであり、書籍やビデオだけで学んで得られる者ではありません。
口伝えで教えられるものもあれば、その場の空気や見えない何かをも含めて、伝えられているものなのです。
伝統風水においては、特に山や川など地形をを観察して形で分類する技術(巒頭らんとう)は、現場において教えられるものです。
山を歩き、川をこえ海におもむき、水口をみて判断します。
これは、師が教えない限り身につくことはないのです。
そして、風水の良い場所とは、何となく良い場所というのではなくて、風水の理論としてこうなっているのだから良いということができるのが特徴です。
地形においてもそうですが、住居においても同じです。
北向きだからとか、鬼門だからなどで吉凶を考えたりしないのです。
立地の地形的条件や近隣の環境を見れば、その家がどんな状態か、がおおよそ見当がつきます。
それが、伝統風水のすばらしいところなんです。
伝統風水師秀山