満月や新月に、何かをするといいことがあるという話しが、まことしやかに伝わっているようです。
ところが伝統風水の観点からは、そうでもないので注意が必要です。
吉日選び(擇日たくじつ)のことばでは、満月を望日(ぼうじつ)といって、あまり良くない日と考えられています。
医者にかかることや、結婚に関することは、なるべくなら避けたほうが良い日となります。
そして、新月を朔(さく)といい、やはり結婚、治病には良くない日となります。
このように、月にまつわる日選びに、二十八宿があります。
こちらは、比較的日本でも定着していて、
角(かく)
亢(こう)
氐(てい)
房(ぼう)
心(しん)
尾(び)
箕(き)
斗(と)
牛(ぎゅう)
女(じょ)
虚(きょ)
危(き)
室(しつ)
壁(へき)
奎(けい)
婁(ろう)
胃(い)
昴(ぼう)
畢(ひつ)
觜(し)
参(しん)
井(せい)
鬼(き)
柳(りゅう)
星(せい)
張(ちょう)
翼(よく)
軫(しん)
それぞれに宿をつけて呼びます。
ようは、28日ごとにこれらがめぐっているわけで、比較的簡単な吉日選び(擇日たくじつ)なのです。
二十八宿は、弘法大師が経本といっしょに日本に持ち込んで、日本にも宿曜経として占いの技術が伝わっています。
しかし、中国では占術としてもちいることは廃れていて、純粋に暦として用いることがほとんどです。
そして、この二十八宿と干支の60種類を組み合わせて割り出す複雑な擇日法も存在しています。
それが、演禽法(えんきんほう)というものです。
また、二十八宿は風水の近隣の建物などの吉凶をみる技術、作法でも羅盤に記されていて、重要な技術となっています。
一番外側が360°の度数表記で、その内側が二十八宿です。
吉日選び(擇日)も、高度になるほど風水との関係で、方位も一緒に考えていくためとても難しくなります。
大切なことは、日を選ぶという技術はとても複雑なので、単純に満月だから新月だから良い悪いと、決めつけることはむずかしいということです。
くれぐれも、大事な事(建築、結婚、開店、契約、商談、出産、納品、葬儀など)を行う日は慎重に選んでください。
吉日選びについて、その他の記事はこちらからご覧下さい。
伝統風水師秀山