伝統風水ではその性質から、住居を陽宅風水(ようたくふうすい)、お墓を陰宅風水(いんたくふうすい)と大きく二種類に分けています。
陽宅とは、住居、集合住宅、店舗、大規模商業施設などをいいます。
そして、陰宅とは集合墓地、個人墓地、つまりお墓のことをいいます。
陰陽(いんよう)とは、中国ではもっとも根源的な考え方とされていますが、私たち日本人にも身近な考え方ですね。
しかし、深くわかっているかというと、単純に思えてかなり深い考え方なのです。
風水でいう、住居(陽宅)とお墓(陰宅)の陽陰の違いは、気の違いです。
陽の気は、躍動的で軽く登っていきます。
ですから太極図では、白で表されています。
陰の気は、静的で重く、下に下がってきます。
つまり、陽宅は人が住み活動する場所なので、躍動的な気が旺盛でなければいけないわけです。
陰宅は、亡くなった方を埋葬する場所なので、静的で動かない気に包まれているのです。
人が住む場所は、気が動き変化することが必要になるため、空気の流通、人の移動、車の往来、などを考慮する必要があります。
しかし、お墓は気が変化する事を必要としないため、空気の流通などなるべく少ない状態が望ましいのです。
このように住居とお墓では、まったく正反対の気を扱うために、考え方も正反対にしなければならない事があります。
つまり、同じ風水技法でもとらえ方が変化する必要があるのです
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