もしかしたら、子どもの頃などに両親から聞いたことがあるのではないでしょうか?

これは仏教に由来する考え方で、お釈迦様が亡くなられたとき、頭を北にして横たわったことから「死を連想する」とされ、避けられるようになったのです。
けれども、風水の世界では少し違った見方をします。
方位を単純に「良い・悪い」と決めつけるのではなくその人自身が持っている、方位のエネルギーとの相性を重視しています。
ですから、北枕で心地よく眠れる人もいれば、逆に疲れがたまりやすい人もいる。――このように「人によって結果が変わる」というのが本来の風水的な考え方なのです。
では、自分にとって北枕は吉なのか凶なのか。これを判断する手がかりとなるのが「本命卦(ほんめいけ)」です。
本命卦とは、生年月日と性別によって決まるその人固有のエネルギータイプのことで、乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤の八種類に分かれます。
この本命卦によって「吉方位」と「凶方位」が示されます。
たとえば、ある人にとっては北枕が安眠の鍵になる一方、別の人にとっては寝つきが悪くなる原因になる――という具合です。
つまり「北枕は必ずしも不吉ではない」というのが風水の結論といえるでしょう。
快眠と健康を得たいなら、自分の本命卦を調べて、吉方位に枕を置いてみるのがおすすめです。
注意したいのは「部屋の中心から見て方位を判断する」こと。
そして理想的なのは「頭を吉方位に、足を凶方位に向ける」寝方です。
そうすれば眠っている間に自然と良い気を取り込み、翌日の活力にもつながります。
本命卦の見方は、こちらをご覧になってください。
個人個人の吉凶方位
この場合、部屋の中心から見ての方位になりますのでご注意ください。
北枕を怖がる必要はなく、自分に合った方位を選ぶことが大切なのです。
昔からの言い伝えにとらわれるよりも、この風水をヒントにして「自分にとって最も快適な眠り方」を見つけてみてください。
伝統風水師秀山公式HP