通常、風水の調査にうかがう時には、雨の日は中止です。
というのも、ぬれてしまうのももちろんですが、羅盤を使う時に雨だと、傘など金属があるため、多少の影響を受けてしまうからです。
ただ、大雨だと水の流れを見る風水の、来水(らいすい)や去水(きょすい)の判断がしやすいです(^^
来水とは、文字通り家の前にどちらから水が向かってくるか、をいいます。
去水は、反対に家の前からどちらに流れ去っていくかです。
で、来水が収入をあらわし、去水が支出をあらわすので、これも慎重に観察する必要があります。
普段は、調査にうかがうと近隣を結構歩きます。
クライアント様を置いて、あたりをぐるぐる歩き始めるので、驚く方もいらっしゃるのですが仕方ありません。
周りの環境(巒頭)と、傾斜を観察しているわけです。
スタッフがいたら、二人で測れるので楽なのですが、一人なので足で調査せざるをえません。
実は、かなり昔ですが測量の仕事をしていたことがあります。
もちろん、測量専門ではないのですが、造園、造林の仕事をしていて、良く測量をしました。
その時は、こういったレベルという機械を使って測っていました。
三脚に乗っかった、望遠鏡のような機械が水平をみることができるため、もう一人がメモリの付いたスタッフという長ーいアルミの定規を持って測量ポイントに立てます。
そうやって、地盤の高さを測るのですが、これをやれば来水去水も完璧です。
でも、一人だしこんな高価な機械もありません。
そこで、てくてく歩いて感覚と直感で測っています。
じつは、一人でも高低差を測ることができる優れものがあります。
それがこれ、ハンドレベルです。
これは、望遠鏡に水平器が付いたものだと思っていただければぴったりです。
片手でのぞいて、水平をだし対象のあたりの高さをみれば、ほぼ数センチの誤差で上の機械と遜色ありません。
といっても、風水で水法を実践するためには、許せる誤差範囲という意味です。
道路をつくったり、家を建てるためにはやっぱり、もっと正確に測らなければいけません。
でも、私にはこれで十分ですし、もう一つの秘密兵器、スコープ羅盤で、正確に水法の実践ができてしまいます。
ただ、どちらも覗くものなので、あやしいおじさんだと思われなければ良いのですが(^^)
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伝統風水師秀山