岐阜のパワースポットといわれている谷汲山の華厳寺を、風水の観点から見ていきましょう。
まずは、山門から。
左の石碑に書かれているように、日本最古の観音霊場である「西国三十三所観音霊場」の第三十三番札所で結願・満願霊場としても知られているお寺です。
参道の両側には、かなり廃れた廃寺もありますが、多くの寺が点在し過去の繁栄ぶりをうかがわせています。
風情のある分寺も残っていますね。
延暦17年(798年)建立と伝えられていて、ざっと1200年ほど前のお寺という事になります。
本堂へは、かなり急な階段を上ります。
気を留める構造や工夫は見られず、本堂も古いのですがそれほどの気の強さ、重厚さを感じられませんでした。
少し奥の院へ登ってみましたが、まだ龍が動いている途中という感じですね。
かなり急な勾配で、崖下に本堂があるようなイメージです。
奥の院は、ここから1500mほどあるらしいので、途中で断念しました・・
次回挑戦したいと思います。
さて、このあたりの地形を見てみましょう。
グーグルアースで見てみますと、赤い印の点が華厳寺です。
背後からは、龍がすすみ左右に開いた場所ではありますが、残念ながら向かって右の青龍砂が長く、開きすぎています。
案朝山は、問題ないのですが水もあまり良くないですね。
真っ直ぐ、正面に流れ去る水です。
どちらも、気が止まりにくいことを表しているため、長く続く大きな繁栄は望めないでしょう。
参拝する人々の信仰が、地霊人傑(ちれいじんけつ)として、なんとか支えているといえます。
春は桜、秋は紅葉と、土日ともなれば観光客で結構にぎわいますが、参道の土産物屋さんも寂れています。
商売としても、かなり苦戦しているようですね。
このように、地形(巒頭)からもその場所の繁栄を読み取る事ができます。
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伝統風水師秀山