良い土地の選び方には、風水の観点から考えるといくつかのポイントがあります。
まずは土地の高低差があるかどうか。
住居の風水で土地を考える場合、平らであるということがとても重要な条件です。
もちろん、坂の途中であっても造成して平らにすることは間違いないのですが、最初から平らな土地の方がより有利だといえます。(もちろん例外もあります)
あまり高低差が多い土地つまり、ちょっとした山や丘のような場所を造成した土地は、まだ龍(山)の動きがある場所だと考えられるのです。
なので、どれだけ頑丈なコンクリートの擁壁で土留めしてあっても、年によってのエネルギー(太歳など)や、地震、大雨などで問題となりかねません。
ですから、なるべく平らな場所にある土地を選んだ方が良いということです。
次に考えるべきなのは、日当たりです。日当たりが悪くなると健康に問題が生じてきます。
日当たりを決めるのは、土地の向き(どちらが道路に面しているか)もありますが、近隣の建物の大きさがあります。
前後左右の建物が、どれぐらい近くて高さがどれくらいなのか?
たとえば、道路が北にあり南に広く庭が取れるような土地であっても、裏に大きなビルがあると、どうしても陰となってしまいやすいです。
ですから、日当たりを害してしまうような高さの建物が、すぐ隣近所にあるのはなるべく避けたいです。
次に、風についても考える必要があります。
通常、よっぽど風が強い地域でない限り、建築の上で風について考慮することはないと思います。
しかし、風水では風について注意しなければいけないのです。
風は、気を奪いせっかく良い家を造っても、周りが風に去らされるような状態では、時間が経過すればするほど問題が出てきてしまいます。
風についての対策は、四神相応(ししんそうおう)で考えれば良いのですが、この図のように
前後左右の状態を四神と考えます。具体的にはこちらです。
真ん中の家を自宅と考えて、特に左右と後ろに建物があるか、あるいは今後なにか建つ予定があるのかを考えます。
もし、道路だったり何もない、あるいは今後建つ予定がないと言う場合は、それぞれの方位から風が自宅に吹き付けてしまうため、風殺(ふうさつ)として、悪い風水となります。
具体的には、青龍が空虚であれば男性の運気に問題が起きやすくなります。
そして、白虎側がなければ、女性の健康に問題が起きたり、お金がなかなか貯まらず、流れてしまうような状態になりやすいでしょう。
また、背後の玄武が空虚なら健康や家族の和合、子孫が出来にくいなどが考えられます。
このように、それぞれのゾーンに象徴的な意味があるため、そこを風によって攻撃されると、問題となると考えるので、できるだけ高すぎない建物があることが望ましいです。
そして、もし建物がなかったとしても十分に広い土地であれば、外構工事で塀や植栽などを使って風を防ぐことが可能となるため、土地の広さとの兼ね合いも考えなければいけません。
これらの、大きく分けて3点を注意して土地を見ていくことで、風水の良い土地を選ぶことが出来るようになります。
その上で、方位の吉凶もあわせることが出来れば、風水の問題ない家造りが可能となる訳です。
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伝統風水師秀山公式HP