普段、あまり風水を知らない人と風水の話をすると大体、方位や間取り、カラーのことになります。
しかし、人が住む住居の風水を考える時、もっと広い範囲から見ていく必要があります。
まずは大きな範囲での地形です。
山や川、起伏や道路など。
そういった地形の見方を、風水の言葉では巒頭(らんとう)といいます。
これは、住んでいる地域の風水や立地と考えることができます。
まず、風水のよい地域や良い立地(とち)条件に住むことができれば、かなり好条件といえるでしょう。
それが、このような場所になります。
図は地理風水大全よりお借りしています。
この図で、明堂と書かれているような地形。
まわりを白虎(びゃっこ)、青龍(せいりゅう)、玄武(げんぶ)の山に囲まれ、また抱くような川に包まれた開けた地です。
これも、あくまでも良い風水としての、代表的な形です。
これ以外にも、すばらしい場所はたくさんありますが、もっともわかりやすい地形が四神相応なのです。
ちなみに玄武が北、青龍が東・・・とそれぞれを方位と重ねている方がいますが、四神の方位は決まっていません。
次に近隣の環境を観察します。
上の図を、四神相応(ししんそうおう)といいますが、これになぞらえて見ていきます。
具体的には、自宅の両隣の建物(白虎と青龍)
自宅の後方の建物(玄武)
自宅の正面の道路(川)、建物(案朝山)
として、観察していきます。
このように道路が作り出す条件も、色々あります。
また、形殺(けいさつ)という悪い風水を、さけなければいけません。
たとえば
玄関の正面にこのように、電柱や樹木があると殺(さつ)となります。
この家に住む人の、健康に悪影響をもたらす殺(さつ=悪い気)となりますので、このような立地はさけるべきです。
この次に家の中の形を考えていきます。
家の中でも、さけるべき形殺が、かなりたくさんあります。
たとえば
キッチンで、入り口からコンロが見えるなど、室内の形殺もすごく種類が多いです。
ここまででの条件を見ていくことで、その家の風水が良いか悪いか、どんな状態なのかはわかります。
ここまでで、方位は一切使っていません。
もちろん、さらにベッドの向きや書斎のデスクの向きなどを配置する場合には、方位を見て配置します。
でも、ほとんど方位など見なくても風水の善し悪しはわかってしまうんです。
あなたのご自宅、事務所の風水はいかがでしょうか?
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伝統風水師秀山