先日、しろあり対策協会の友人から依頼があり、協会の勉強会で風水のお話をすることになりました。
しろありの専門家ではない、風水師の話で大丈夫ですか?と確認しましたが
毎回2部構成で、一部は一般教養として外部講師を招いて講話をお願いしているそうです。
そして二部で、しろありの駆除などに関する専門家から勉強するということでした。
それならばと了解して(ギャラもいただけるという事なので、笑)お話してきました。
今回の講座でお話する内容を、前もって準備していたのですが、せっかくなのでシロアリについての風水を古典から捜してみました。
何度もお話してきましたが、風水の始まりはお墓です。
しかも、本来は土葬なのでシロアリは天敵といえる存在です。
調べてみると、しろありは木を食べるだけでなく、土にも巣を作って堤防がぼろぼろになり破壊されて水害につながった事もあるようです。
土葬のお墓は土まんじゅうと言われるような、土を盛り上げて作ります。
なので、シロアリが巣を作ると壊されてしまうこともあるわけです。
当然対策が必要となるのですが、風水の技法のなかにもシロアリの対策とも言えるものがありました。
それがシロアリが出やすい風水です。
乾坤國寶という、三元派の古典のなかにかかれている一節です。
本当に一部分ですが現代語に訳すと、
「真南を向いているお墓で、石夾土やネズミ、蛇が出るのはよろしくない。亥の方位が凹み、おいた鼠が出るのも良くない。未の方位が凹み、黄色い泥がたまるのも良くない。
酉や辛方位から来水があるとシロアリがでて良くない。
16年も経つとお棺をひっくりがえし、墓石も傾いて倒れてしまう」
このように、お墓の向き二十四方位ごとの害虫、害獣について詳細に記されています。
特にシロアリについては詳しく書かれていて、お墓だけでなく住居でも参考にしたい文献でした。
ただ、現代の住居の大半は鉄骨が柱に使われていたり、木造の柱でも十分対策はされているようなので、それほど心配する必要はないかもしれません。
まだまだ研究が必要なのですが、この来水は本来健康や子孫繁栄によい来水なのに、いつかの要素と重なると、シロアリが出やすくなるようです。
なので、害虫駆除の友人とデータを集めて、シロアリの被害に遭いやすい家を研究したいと思います。
伝統風水師秀山公式HP