お墓の風水(陰宅)

樹木葬は伝統風水の観点からいうとお勧めできません。


このところ日本のなかでは、子供の少子化や親世代の高齢化などで、お墓の問題も良く聞かれるようになりました。

そして、新しい形態のお墓として、樹木葬という方法も増えてきています。

つい最近とある駅で見かけたポスターです。


このように大々的に樹木葬が広告されていて少々驚きました。

というのも、伝統風水では樹木葬という方法はお勧めしにくいお墓だからです。

そもそも樹木葬とは、墓石のかわりに樹木や草花をシンボルとして遺骨を埋葬する方法で特徴としては

1,自然に還る:遺骨が自然の一部となり樹木などの成長に役立つという名目

2,お墓自体の継承をする必要がない:寺院や霊園が管理するため後継者がいなくても問題ない

3,墓石代が必要ないため費用の負担が少ない:墓石を建てないため、その分費用をおさえられる。

4,宗旨宗派が不問の場合が多い:寺院墓地というより、霊園、公園墓地などの場合が多く、宗派をとわず誰でも埋葬できる。


このように、特徴だけ見ると良いことずくしのように感じられるかもしれません。

しかし、伝統風水の観点ではこれらのすべてが良いこととは考えにくいのです。

1つずつ説明していきますね。

1,自然に還る
もちろん、自然に還るという事が悪いということではないのですが、その場所の自然環境である風水が悪い場合、その凶意は血がつながった子孫に出ます。

お墓の風水は、陰宅風水として中華圏ではとても重要視しています。

台湾などでは、大統領選挙のさいに、対立候補のお墓を壊すなんていう事件も起きています。

ですから、単純に自然に還るといってもどんな環境を選ぶのかを無視している点が危険なのです。

ましてや、そのお骨が他人のお骨や、場所によってはペットの骨と一緒になってしまうことも考えられます。

個々に区切りもなく、境のない埋葬は将来的にお骨が混雑する可能性が高く、風水の観点では大凶なのです。

2,お墓自体の継承をする必要がない
これは家族のあり方からしてどうなのかと思います。

自分の親、祖父母などの先祖を埋葬したお墓を大切にすることは、親や先祖、目上の人を大切にするという人間としてあたりまえの事です。

これができなければ、自分たちも後孫から軽んじられ、ないがしろにされても仕方がないということです。

ましてや風水の良いお墓は、血のつながった子孫すべてに結果があらわれます。

自分だけでなく、自分の子、孫など子孫に良い運が継承されていくとしたら、そのお墓を大切にしないでしょうか?

3,墓石代が必要ないため費用の負担が少ない
これがもっとも問題と言えるでしょう。

墓石がないということは、向きが決められません。

たとえ埋葬場所が良い場所だったとしても、風水的にはその良さが充分発揮されないのです。

風水には地形の風水と方位の風水があり、どんなに良い地形の墓地であっても、お墓の向きが決められない埋葬は方位の風水では大凶となってしまいます。

墓石の代金を節約したとしても、それ以上にお金の損失が出ていくとするなら、いったいどちらが得なのでしょうか?

4,宗旨宗派が不問の場合が多い
この点については、特に問題はないでしょう。

寺院墓地などでは、お墓を建てるにあたって宗派などで断られる事があるということは聞きます。

それは仕方がない事ですが、良く探せば風水の良い墓地でも宗派不問の所はかなり存在しています。

お墓の手入れがしやすいように近くの墓地だけを探すと、断られることも多いかもしれません。

でも多少遠くても自分の子供たちや子孫のために良いお墓を探すことで、より家族の絆も深まるというものです。


結論
一見すると見た目も良く、公園のように整備され芝生などで覆われていたり

またお花畑のように美しい花々で飾られていたり

その場に行くと、樹木葬はとても理想的な埋葬方法だと感じる人も多いかもしれません。

もし、あなたに子供がいないということでしたら、この先の子孫に良い風水を残す必要がないため、樹木葬でも問題ないでしょう。

しかし愛する子供がいる、孫がいる、甥っ子姪っ子がいるなど、親族に子孫が続いてくとするなら

樹木葬はやめた方がいいと断言します。

良い風水の墓地をえらび、良いお墓を建てて埋葬する。

そして、それを子々孫々へとつないでいく。

この事が、子孫繁栄を風水の面で支えていくもっとも良い方法なのです。

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