今回は、お墓の風水について少しお話します。
実は、お墓の風水をしっかり整えると、自分だけでなく、子供や孫の代まで幸せをもたらすと考えられています。
台湾や香港の大富豪たちが「家の風水よりもお墓の風水」を重視するのは有名な話です。
日本で風水の歴史を語る際、必ず登場する有名な書物があります。今から約1700年前に書かれたとされる『葬書(そうしょ)』です。作者は郭璞(かくはく)。当時、皇族のお墓を守る役人であり、風水師の原型です。
その『葬書』には、次のような一文があります。
「気乗風則散・界水則止。古人聚之使有止・故謂之風水」
意味は、
「気は風にあたると散り、水に出会うととどまる。昔の人は、気を集めて散らず、とどまるように工夫した。だからこれを風水という」
つまり、風水という言葉そのものが、お墓の管理を記した書物の中に登場していたのです。
『葬書』の主題は、お墓をどこに作り、どのように管理すればよいかという“陰宅(いんたく)の技術”です。
つまり現在の風水は、本来「お墓の風水」から始まっているのです。
中華圏では今でも土葬が一般的で、埋葬後に骨だけになった頃、掘り出して改めて埋め直す「二度葬」が行われます。
良い土地であれば、きれいに骨だけになります。しかし土地が悪いと肉体が土に還らず、生物の巣になってしまうことすらあると言われます。
そのため、埋葬場所を選ぶことは風水師にとって最重要の仕事でした。
そして、お墓のある場所の地形や周囲の景色が、家族や子孫に強い影響を与えることが体系化されていきました。
これが「陰宅風水(いんたくふうすい)」です。
現代日本では火葬が一般的ですが、
お墓は「亡くなった方と、家族の意識が交流する場所」であり、今でも子孫に強く影響します。
風水には「地霊人傑(ちれいじんけつ)」という言葉があります。
良き人が土地を栄えさせ、その土地の霊気が高まることで、守り神や精霊が人に富貴をもたらす──という考えです。
つまり、先祖を敬い、お墓を清潔に保つことは、霊的にも運を向上させる行為なのです。
だからこそ、トイレ掃除や玄関掃除よりも、まず「ご先祖様のお墓」を整えるほうが、はるかに強い効果があるのです。
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