本来の風水は、人が幸せに生きるために古代から伝わっている、偉大な知恵だといえます。
その始まりは?というと、人々が文化的な生活を始めるようになる前から、風水的な知恵は必要でした。
まだ、私たちの祖先がほらあなで生活し、狩りをして暮らしていたような時からです。
ほらあなに動物など危険なものが簡単に入ってこられない場所や、大雨が降っても中に水がたまってしまわない場所を、選ばなければいけなかったわけですね。
つまり、住む場所の地形を選ぶ必要がありました。
このような周りの環境や、地形のことをあつかう風水が始まりです。
そのような、地形を重視する風水を地理(ちり)風水、あるいは巒頭(らんとう)風水ともいいます。
地形をあつかう風水の優れているところは、一度覚えてしまえば見た目でわかるので わかりやすく応用がききます。
それに対して、方位などを使った風水を理気(りき)風水とよんで、地理風水とは別の発展をしていきました。
いま、日本で風水といえば家相をふくめて、大半はこの方位のみを重視した方法がほとんどです。
ところが、方位より大切なというか同じぐらい大切な、地形やまわりの環境をほとんどみていないので、実践してみてもなかなか効果が出なかったりすることが多いのです。
ですから、風水で健康、お金、もっというと本当の幸せを手に入れたいと思ったら、地理風水(巒頭らんとう)を活用することが大切です。
葬書という書物に風水という言葉が始めて出てくるというのが日本では定説ですが、じつはもっと前から風水の知識は存在していました。
それが樗里子が残したといわれる青烏經で、紀元前200年ごろの人の著作です。
つまり今から2200年ほど前から巒頭風水で作るお墓の知識は存在していたのです。
2000年以上にわたって活用されてきた巒頭風水の技術は、形殺や形家法として細々と受け継がれていますが、もっと大きなランドスケープとしての活用
そして、近隣の四神相応と活用範囲はとても広く、また実践的なのです。
伝統風水についての関連記事はこちらをご覧ください。
伝統風水師秀山