生徒さんからよくいただく質問で、金魚が金運アップに良いとか、亀を飼うと良いというのは本当ですか?と言うのがあります。
残念ながら、金魚をかったり亀を飼うことが、直接金運アップにはつながりません。
いえ、むしろ逆かもしれません。
中国では昔、徳を積むために市場で生きた鳥や鯉を買ってきて、野生に返したということが、本に書かれています。
儒教の教えから来ているのですが、そう考えると逆効果まではいかないまでも、金運アップとはいかないようですね(^^)
では、伝統風水ではどう考えかるというと?
方位を主に使う風水(理気りきといいます)では、財運を活発なエネルギーと考えます。
つまり建物のなかで、財運の活発なエリア(それは使う技術によって違います)を、ますます活性化させるのです。
たとえば、最近日本でも とても良く使われるようになった玄空飛星派(げんくうひせいは)といわれる風水では
財運の旺盛な方位に、噴水や振り子時計、水槽など、動きのあるものを置くのがセオリーです。
私の事務所では、こんな感じで水槽を置いています。
ちなみに、金魚(ピンポンパール)も、趣味で飼ってます(^^)
また、財運のエネルギーが、活発じゃない方位が玄関に来てしまった場合は、動かない水(お盆に入れた水など)などを使います。
こんな感じで、動かない塩水とか、ミリオンバンブーという水だけで育つ竹を3本花瓶に入れたりします。
具体的には
築年数と家の向きから、上の魔法陣のようなチャートを作ります。
財運、健康運それぞれのチャートを作るのですが、ややこしいので今回は財運だけで話します。
風水に限らず、中国の占術ではこのチャートの元になる八卦(はっけ)より、8つのマスを使うことが多いです。
このマスは方位も表していて、上が南で下が北になります。
通常の地図とは逆になるので、注意が必要です。
風水の暦で、今は八運(はちうん)と呼ばれ、期間は2004年から2023年です。
この間、活発なナンバーが「8・9」です。
上のチャートでは、北西に8,西に9が巡っていますので、どちらかに玄関があると、財運の良い家となります。
もし、玄関がそのエリアになければ、そちらに振り子時計や、水槽を置くことで財運が活性化します。
繰り返しになりますが、築年数と建物の向きによって、チャートはかわりますので北西、西がどの家も財運が良いのではありません。
こんなやり方が、玄空派では使われます。
地形を重んじる巒頭(らんとう)派でも、水は財運に関わるという認識は同じです。
ただ方位にこだわらず、パターンとして吉になる水を選びます。(池や川・道路など)
つまり、流派にかかわらず財運(金運)をあげたいのなら、金魚を飼うというより水槽などの動く水を設置するのです。
プラスアルファーとして、金魚の数や色を、五行(ごぎょう)エネルギーであわせると言うことをします。
ですから、金魚そのものはおまけみたいなものなのですね。
伝統風水師秀山