風水という言葉がこの世に出た最初の書物は「葬書(そうしょ)」だといわれています。これが記されたのは約2000年前とも言われていますが、実際の年代は定かではありません。それでも、とても古い時代から伝わる大事な書物であることは間違いありません。
そして葬書には、風水という言葉の由来とされる有名な一文があります。
「気乗風則散 界水則止」
気は風によって散り、水に出会うととどまる。これは、巒頭(らんとう)風水の核心となる考え方です。
つまり、風は気を散らし、水は気を集めるということ。
人体の約70%を占める水は生命そのもの。水=気であると考えるのは自然なことです。
水は傾斜がなければ動かず、平地では気は滞留します。しかし、風が吹けば水面に波が立ち、深海まで循環が生まれるように、気も風によって動きます。
では、これを住居に当てはめてみましょう。
■ 陰宅(お墓)は風を避ける、陽宅(住居)は風を必要とする
葬書は亡くなった方を葬る技術書であり、陰宅は気を動かさず静かに保つため、風がほとんど入らない「四神相応」の守られた地形が理想とされます。

しかし、生きている人が住む陽宅では、気を活発に循環させる必要があります。
そのため、家を大きな建物で完全に囲んでしまうのは逆効果。

青龍砂・白虎砂にあたる左右の建物は、自宅と同程度の高さで十分。なければ植栽で代用できます。植栽なら風を通しつつ守りの役割を果たします。
ただし、玄武(家の後ろ)は別です。
玄武はしっかりした高さの「守り」が必要で、弱いと健康・人間関係に問題が出やすくなります。
人の体も首の後ろに風が当たると体調を崩します。同じように、玄武が弱い家は“背中が無防備”な状態になってしまうのです。
■ 明堂は広く、気を集める場所
家の正面に広がる明堂(めいどう)は、気を集める場所です。広ければ広いほど財運が良くなります。
そして明堂の先に程よい高さの建物や山(二次案山)があれば、さらに理想的です。
このように、四神相応の考え方を陽宅(住居)に応用すると、ご自宅の環境がどのように運に影響しているかがよく分かります。
ぜひ一度、ご自宅の外観・周辺環境を照らし合わせてみてください。
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