一粒万倍日は吉日ではありません


最近SNSなどで、いろんな人が吉日について触れています。

たとえば2024年12月26日に、「一粒万倍日の天赦日で、年に何度もない超開運日」という書き込みがたくさんありました。


伝統風水では、吉日選びを擇日(たくじつ)といい、とても重要視しています。

擇日で用いる暦を、通書(つうしょ)といいます。

これまでこの通書の簡単な使い方について、講座や動画解説などでお伝えしてきました。


この通書で2024年の12月26日を見てみれば、先ほどのソーシャルで流布した大吉日とは、ほど遠い日だとわかります。


そもそも、日本の暦は古くから中国から伝わってきたものを使ってました。

鎌倉時代からはじまった陰陽寮では、最初自前の暦をつくる知識、技術がなかったため中国の暦をそのまま使用し、厳重に管理していたのです。


それまで一般人は暦を使っていなかったのですが、平安時代から江戸時代途中まで800年以上という長い期間使われていたため、その暦が民間に広まりました。

その中で暦注(れきちゅう)という、いわゆる神殺とその解説が入るのですが、それが中国から伝来した正当なものと、日本で新しく作られたものが入り交じっています。

先ほどの例では、天赦は現在の中国の通書でも用いられますが、一粒万倍日は日本独自のもの。
一粒万倍日は宣明暦時代には記載されていたが、地方暦によっては記載されていない物もあった。貞享暦以降は暦注から外されたが、新暦が普及してから民間暦に掲載されるようになった。
wikipedia

しかも一度使われなくなったのですが、陽暦を用いるようになってから、また民間の暦に記載されるようになったようです。

また天赦の巡る日は多くの凶神を解除しますが、ある凶神に出会うとさらに凶意が増すため、手放しで良い日とは言えません。

たとえば、遊禍(ゆうか)という凶神が一緒だと非常に危険で、とくに病気治療や手術などは避けた方が良いでしょう。

他にも土符(どふ)という凶神と一緒になると、建築や工事一般が大凶となります。


こんなふうに伝統的な中華圏の擇日では、たくさんの神殺(象徴)が月の満ち欠け、太陽の運行、日々の干支から巡ってきます。

その日に巡るすべての吉神と凶神のバランスをみて、行う事項の善し悪しを調べて行くのが正しい方法です。

多くの人が言っているからといって、間違った情報で行動するのは危険ですので、ご注意下さい。


あまりにもSNSで多くの人たちが間違った情報を流すので、ちょっと書いてみました。

ちなみに、不成就日も日本独自の凶日ですので、気にする必要はありませんよ。



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ブログ筆者

伝統風水師秀山

伝統風水師秀山

プロフィール
プロの風水師として27年間風水鑑定。
この間の風水鑑定件数2547件。四柱推命などでは4201件(令和7年1月)を鑑定
これまで日本全国の47都道府県すべてで出張鑑定し、ある依頼主の会社様は 一年間で売り上げが3倍、従業員数が7倍となるなどの結果を出している。
各地で風水講座も主催し、これまで301人の生徒が受講、現在も各種占術の講座を開催。


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